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渦鞭毛藻の麻痺性貝毒生合成機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560217
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関東北大学

研究代表者

大島 泰克  東北大学, 農学部, 助教授 (60111267)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード渦鞭毛藻 / 麻痺性貝毒 / SAXITOXIN / 生合成
研究概要

(1)毒生産に及ぼす阻害剤の影響:抗生物質6,DNA合成阻害剤6、RNA合成阻害剤2,核酸塩基アナログ4,細胞分裂阻害剤3種の渦鞭毛藻 Alexandrium tamarenseの麻痺性具毒生産能に及ぼす影響を系統的に調べたが、通常の培養周期で観察される毒含量の変動幅を超えて毒生産能に影響を与える試薬は発見できなかった。また、全実験を通じ、毒組成に変動は見られなかった。(2)光周期と毒生産:Mitomycin Cで分裂を抑えて同調化した細胞を用いる実験系を開発し、光合成と毒生産能が密接に関係することを明らかにした。光照射と共に毒含量が急速に増加し、暗期3時間後から減少を始め、その変動幅は全毒量の50%に達した。このことはまた麻痺性貝毒のturn over がかなり短期間に起こることを示している。なお、直接作用する酵素は不明であるが、分解系が暗期によって活性化されるとをin vitro 実験で明らかにした。(3)生合成中間体の検索:渦鞭毛藻中の麻痺性貝毒前駆物質の検索により、オ-ストラリア産のGymnodinium catenatum が saxitoxin 骨格を有する未知3成分を生産することを発見した。1成分が13-deoxyde-carbamoylsaxitoxin であることを機器分析により明らかにした。saxitoxin同族体の13位炭素はSANから transmethylationによって導入されることがアイソト-プ実験によって示されており、13位の酸化を経る他成分への前駆体として生合成上重要な位置を占める化合物と考えられる。(3)修飾酵素の検索:A.tamarense から調製した粗酵素液に decarba moylsaxitoxinとフォルムアミド、硫酸、亜硫酸イオンを各種条件下でインキュベ-トし、変化を追跡したが測鎖へのカルバモイル基、11位への硫酸エステルの導入には成功しなかった。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Oshima,K.Sigino,H.Itakura and T.Yasumoto: "Comparative studies on paralytic shellfish toxin profile of dinoflagellate and bibalves" Toxic Marine Phytoplanktons. 391-396 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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