研究概要 |
デ-タ転送の方法としてワイヤレスモデムによる方法を検討した。 平成元年度の一般設備費で設置された気象観測装置の気象情報収集管理システムのメインコントロ-ラから RSー232Cケ-ブルを介して1分毎のデ-タをラップトップ・コンピュ-タに取り込み,得られたデ-タをワイヤレスモデムを介してコンピュ-タA機(送信側)からコンピュ-タB機(受信側)に転送することを試みた。 結論として,ワイヤレスモデムによるデ-タ転送方法は可能な方法である。しかし,転送するためには,先ずデ-タをデ-タロガ-やコンピュ-タで収集するために電源を確保する必要があり,これを転送することになる。従って,現時点では電源のない圃場等での使用には限界がある。従って,ワイヤレスモデムによるデ-タ転送方法は,例えば,A・B両地点ともに電源は利用できるが,A地点とB地点をオンラインで接続できない場合の様な特殊な条件下においてその威力を発揮できると考えられる。但し,使用したワイヤレス・モデムは,電波法の改正により,販売は平成元年6月から中止され,平成5年までで使用が規制される。 本年度は大豆が栽培されていた現地圃場に調査地点を変更し,種々の栽培環境の情報収集を行うと共に,気象観測装置を利用して,情報収集システム方法の検討を行った。実験圃場は大学から車で1時間半の離れた地点であったために,調査期間が短期間に限られたが作物栽培環境を水分ストレスの観点から調査解析することができた。 その結果,根の伸長は土壌水分量に影響を受け,さらに水分ストレスはSPACモデルにおける大気のポテンシャル状態と密接に関連して,作物体内水分ポテンシャルや葉温に複雑に関連して現れることが明かとなった。
|