研究課題/領域番号 |
01560264
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業機械
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山崎 稔 京都大学, 農学部, 教授 (00026460)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 機関出力検出 / 排気温度 / トラクタモニタシステム / トラクタ用エンジン / エンジン出力検出 |
研究概要 |
耕地規模拡大の傾向および農作業受委託の普及に伴い、個々の農業機械の稼動面積と時間は今後増加していくことが見込まれる。そうした場合、適切な搭載機関の回転速度の設定および選択がなされないと、燃料の不経済あるいは作業能率の低下を招くことになる。その対策として、機関の負荷を簡易な方法で検出し、もし機関出力に余裕があれば、次のいずれかの方法をオペレ-タが選択できるモニタシステムが必要である。(1)燃料レバ-により、機械回転を低速度とする。(2)走行速度段を上げる。 本研究では、熱電対利用により排気温度を検出し、機関出力との関係を調べ、上記の目的のために使用できるかどうかを検討したものである。併せて、負荷に伴う機関回転数の低下率を利用した負荷推定の可能性についても実験を通じて明らかにしようとした。具体的には、トラクタを対象として、作業時のトラクタエンジンの排気温度を検出することにより負荷を求め、機関最大出との差を比較することにより、(1)あるいは(2)の選択するためのモニタ-システム開発を目的とした。結果の概要は以下の通りである。 1)ある機関設定回転速度では、その排気温度は機関負荷と一次式で近似しうる高い相関関係がある。しかし、負荷の増減に伴うヒステリシスが存在し、問題点の一つである。2)機関負荷の変動に伴う排気温度の整定時間は、負荷の変動幅と増加・減少の変化方向に大きく影響され、通常、数十秒のオ-ダ-である。3)機関の初期設定回転数からの回転速度の低下から、機関負荷を求めることができる。4)結論として、負荷変動の激しいトラクタ作業においては、排気温度検出の方法よりも、機関回転速度低下率を利用する方法が勝っている。
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