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鶏の膵臓内神経節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560288
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産学
研究機関名古屋大学

研究代表者

渡辺 徹  名古屋大学, 農学部, 教授 (30023427)

研究分担者 大森 保成  名古屋大学, 農学部, 助手 (60152261)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード膵臓内神経節細胞 / 形態計測 / 免疫組織化学 / 神経ペプチド / モノアミン合成酵素 / アセチルコリンエステラ-ゼ反応
研究概要

鶏の膵臓内神経節細胞の数、その分布、膵島からの距離を厚さ10μmの連続切片で一枚おきに検索して次の結果を得た。膵臓全体に13732.6±1416.5(n=3)の神経節細胞が散在するが、細胞の大きさは平均して直径8.22、短径5.68で卵円形をなし、末梢神経節細胞よりもかなり小さい。神経節細胞は脾葉を除き膵臓全体に分布するが、腹側腹葉(Vv)に40%、腹側背葉(Dv)に32%、背側背葉(Dd)に21%、背側腹葉(Vd)に7%を算える。画像解析装置で計算した体積から神経節細胞の密度を計算するとmm^3当りDvに22、Vvに19、Ddに17、Vdに10個存在することになる。神経節細胞と膵島との距離はA島に対して460μm、B島に対して330μmであり、しかも脾葉には神経節細胞が見られないから、A島との関係は非常に弱い。神経節細胞は蛍光を発しないが、AChE反応には陽性である。また入手出来た14種類の神経ペプチド及び4種のモノアミン合成酵素の抗体に対する免疫組織化学的反応の結果、VIP、SP及びNSEに対しては陽性の神経節細胞があり、連続切片での検索の結果、上記三種の神経ペプチドを共有するものがある他、AChE/VIP陽性そしてAChE/SP陽性のものも認められた。一方神経線維では外来性、内在性共にAChE陽性、SP陽性のものが多く、VIP陽性線維は内在性に限られ、腺房、膵管、血管の他B島内に見られた。従ってVIP陽性神経節細胞は節後細胞と判断された。またTH、AADC陽性線維が神経節内に見られたが、これらに陽性の神経節細胞は見られない。そこで交感神経幹をTH免疫染色した結果、椎傍神経節細胞は殆ど全てTH陽性であり、膵臓内TH陽性線維はここに由来する節後線維であろう。この線維はAAD陽性ではあるが、DBHとPNMTに陰性であるからdopamine作動性と推定された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kohzy Hiramatsu: "Immunohistochemical study on the distribution of vao-active intestinal polypeptide(VIP)containing nerve fibers in the chicken pancreas." Zeitsdh.f.mikro.-anat.Forsch.,. 103. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Tohru Watanabe: "Histo- and cyto-chemical studies on the distribution of acetylcholinesterase-positive nerve fibers in the goat adrenal gland." Anat.Histol.Embryol.,.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Yasushige Ohmori: "The number and density of intrapancreatic ganglion cells in the domestic fowl." J.Auton.Nerv.Syst.,.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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