研究課題/領域番号 |
01560293
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
杉本 安寛 宮崎大学, 農学部, 助教授 (20041030)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 放牧草地 / 排泄尿 / 窒素の流れ / 窒素 / 揮発 / アンモニア態窒素 |
研究概要 |
放牧草地における窒素の流れを明らかにする一環として、放牧牛の排泄尿からの窒素の揮発を検討した。 〔測定装置の検討〕 これまでの方法は、排尿地点をプラスチックの容器で密閉したものを真空ポンプで吸引し、アンモニアガスを捕集するものであった。この方法では容器内の温度や風速を周囲の自然環境と合致させるのが困難であった。本研究では透明アクリル製の箱型風洞にファンを取り付け、ファンの回転数を変えることによって風速を制御し、周囲の風速と類似した値で測定出来る方法を検討した。風速が自然環境に近ければ風洞内の温度上昇を避けることが出来る。本装置を製作し、アンモニアガス捕集の精度を確認する実験を行ったところ、アンモニアガスの回収率は平均102.9%の値が得られ、本装置を用いて、アンモニアガスの揮発測定が可能なことが明らかとなった。 〔排泄尿からの窒素の揮発の測定〕 尿素と馬尿酸を窒素比で1:0.025に混合した水溶液(以下人工尿と称する)を、実験地に30g窒素/m^2施用し、揮発する窒素を風洞装置を用いて捕集した。その結果、尿施用後1日目に施用窒素の約0.72%が揮発したが、その後はほとんど揮発による損失は認められなかった。なお土壌表属より0〜10cm層に大量のアンモニア態窒素の集積が認められ、地下80〜100cm層にも若干のアンモニア態窒素が存在した。
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