• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

農業生産未利用資源を素材とした酵素分解産物の飼料化についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560300
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産学
研究機関宮城県農業短期大学

研究代表者

渡部 英一  宮城県農業短期大学, 畜産科, 教授 (70070208)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード農業生産未利用資源の酵素分解 / 連続循環酵素培養 / 連続膜分離酵素培養 / 基質培養残査の飼料代替性 / 膜分離処理による酵素活性の持続 / 酵素分解産物の飼料化
研究概要

農産系バイオマスの飼料利用を図るため,モミガラを代表に選び,セルラ-ゼ活性は高いがヘミセルラ-ゼ活性が弱く培養日数が長いなど欠点を持つTrichodema viride系改良株産生酵素を中心に,これの弱点を補強するためAspergillus,Acremoniumのセルラ-ゼ系酵素のほかへミセルラ-ゼ,ペクチナ-ゼならびにグルコアミラ-ゼの併用による糖化分解を1.基質分解を促進させるための結晶性の破壊と脱リグニン化に粉砕,酸,アルカリ,酸・アルカリによる前処理を行い,2.供試酵素群が酢酸酸性下で活性を示すこと,各酵素群の特色,至適pHからWelpole酢酸緩衝液で0.5〜1.0%の各酵素懸濁液を調整し,これらを種々に組合せ各基質添加酵素懸濁液培養液とし,培養温度40°±2℃で酵素活性の持続を検討した.(1)振盪培養によって糖産生はアルカリ,酸・アルカリ処理基質が優れていること,培養1〜2時間に急速に上昇するが,それ以降は糖濃度が停減する。(2)培養1,4時間間隔の連続4次振盪培養,12時間間隔連続96時間振盪培養の結果,培養時間の長期化,酵素懸濁液濃度を高めることが糖産生に直接つながらないこと,さらに(3)12時間ごとに培養内溶液を新しい酵素懸濁液と交換して96時間の連続循環培養を行っても,糖産生は若干向上するが,やはり培養液糖濃度は序々に減少傾向を呈し,糖産生の進行蓄積に伴うpHの低下,酵素活性の阻害,停滞の起こることが明らかになった.3.酵素反応の永続化を,4時間間隔の膜分離を採用した16時間関連続膜分離培養により検索したところ,各膜通過液の酵素活性は持続性を示した.4.酵素培養基質残渣をヒナ育成用飼料材料のトウモロコシの一部と置換え,30日間の卵用種ヒナでの育成試験を行った結果,対照飼料給与ヒナ群の発育と差異がなく,飼料給源になり得ること、またさらに酵素分解による産生糖を飼料に加えていけば飼料材料の節減,効率化につながるなど,エネルギ-給源としての代替の可能性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡部英一: "セルロ-ス糖化での膜分離と混合酵素培養液リサイクル化" 医学と生物学. 119巻3号. 131-135 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi