研究課題/領域番号 |
01560307
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
唐澤 豊 信州大学, 農学部, 教授 (30060528)
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研究分担者 |
檀原 宏 信州大学, 農学部, 教授 (00171926)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ニワトリ / 盲腸 / 尿窒素化合物 / アンモニア / 尿素 / 尿酸 |
研究概要 |
ニワトリで、尿中に排泄される窒素化合物が総排泄腔から結腸を経て盲腸に入り、ここで微生物による分解後吸収され、再度窒素代謝に利用されるとする尿窒素の循環系が、存在するかどうかについて検討した。 1.盲腸内微生物による尿窒素化合物の分解と分解物の吸収 ニワトリの尿窒素化合物である尿酸、尿素およびアミノ酸を基質とし、盲腸内混合細菌によるアンモニア産生をin vitroで調べたところ、これらの化合物からいずれも速やかにアンモニアを生ずることが明らかになった。また尿酸については、in situでニワトリ盲腸内でのアンモニア産生と吸収を調べたところ、このような生体条件でも尿酸が分解され発生したアンモニアは速やかに吸収されることが判明した。したがって、盲腸内に尿窒素化合物が流入する時アンモニアが産生され、これが肝で窒素代謝に利用されることは可能である。 2.尿窒素化合物の盲腸内への流入阻止と飼料尿素の利用性 ニワトリに人工肛門を装着することによって、尿管尿の盲腸への流入を阻止した。低蛋白飼料と共に尿素を給与すると、これらの窒素は通常鶏では蓄積されたが、人工肛門鶏では蓄積されず給与尿素の77%がそのまま尿中に排泄された。この時通常鶏では、人工肛門鶏でみられないアンモニアの排泄が認められた。このことは、飼料尿素の利用にとって尿管尿の盲腸への流入が必須であることを示しており、尿窒素の再循環系がニワトリの窒素栄養にとって有益であり、ニワトリの盲腸がこの利用に関与していることを示している。 以上の結果から、蛋白質摂取量が制限されているようなニワトリでは、尿窒素の循環系が体内窒素の有効利用のために機能していると考えられ、その中で盲腸が中心的な役割を果たしているものと考えられる。
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