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血管の新生・再生に関する組織化学的・電子顕微鏡的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570015
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関自治医科大学

研究代表者

間藤 方雄  自治医科大学, 医学部, 教授 (80048941)

研究分担者 名取 真人  自治医科大学, 医学部, 助手 (30189188)
大河原 重雄  自治医科大学, 医学部, 助教授 (60049088)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
研究概要

血管再生にあたり、血管基底膜の消失、内皮細胞の遊走、血管内腔の形成の三段階が順次行われるとされる。しかし、内皮細胞の遊走をはじめ、血管再生の微小環境については必ずしも明らかでない。私達は現在までに主として脳血管の新生機序を(ラットを用い)経時的に形態学的に追求し、母血管から出芽した血管索の形態、血管網形成のための血管吻合の機序、血管腔の形成機序について成果を得、Anat Rec 224巻 355-364頁に発表した。
次いで、血管再生の機序を外傷後の組織を用いて検討したが、再生血管の同定、微小環境の分析には不適当であった。私達は最近Fajardoら(Lab.Invest.1988)が用いているKaneboのPVA(ポリビニ-ルアルコ-ル)を本研究に利用し、脳・腹膜・皮下に植え込み、新たな所見を得た。
1.血管再生機序は、組織により異なる可能性がある。例えば皮下での血管再生に伴ない線維芽細胞が、腹膜では中皮様細胞が、脳ではマクロファ-ジュ系の細胞の動員が著しい。遊走中の内皮細胞の同定には第8因子関連抗原の存在、ポリゾ-ムの分布、細胞間に於ける。tight junctionの発達等が参考となる。また、再生血管はほぼ一週間で筋層をもつ。
2.血管再生の場となるPVAは、アルコ-ル(室温で30分)、熱処理(60℃30分)によってもその態度は変わらないが、通液性(通気性)が阻害されると-例えば多量の血球が貯留すると-著しく悪化する。血管再生の場には体液成分の“流れ"が必要である。
3.皮下の植え込み実験に於いて一度PVA内で増殖させ、それを凍結、アルコ-ル処理した標本を皮下に植え込む実験を行なうと共に、あらかじめ可溶性コラ-ゲン、エラスチン、FGF等を浸み込ませたPVAの血管再生促進効果を検討しつつある。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 間藤方雄: "PVAを用いた脳血管再生機序の研究" 医学のあゆみ.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Masao Mato: "Study on the micro environment of regeneration of blood vessels" Lab.Invest.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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