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微小神経電図法を用いたヒト体性感覚の解析

研究課題

研究課題/領域番号 01570058
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関千葉大学

研究代表者

当間 忍  千葉大学, 医学部, 助手 (30163950)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード微小神経電図 / 微小神経刺激 / 体性感覚誘発電位 / 精神物理学的測定法 / 周辺抑制
研究概要

健常成人10名を対象として皮膚体性感覚と大脳皮質活動との関係を精神物理学的測定法と大脳誘発電位(SEP)を用いて検討した。タングステン微小電極を無麻酔、経皮的に、左正中神経束内に刺入し、皮膚からの求心性活動を同定し、受容野を検索した後、微小電極の先端より定電流矩形波刺激した。刺激強度をrandomに変化させ、各刺激に対応した被験者の誘発感覚の強度をload-cellを指で押す圧力によって評価して、その精神物理量を求めた。SEPは21コの針電極を2cm間隔で格子状配列し、その中心の電極はC4より後方2cmに、不関電極はFpzに置いて記録した。刺激強度に準じたN20、P27及びP45の振幅を比較した。刺激の強さと共に被験者の主観的感覚は増大し、その精神物理量と刺激強度との間にはベキ関数が成り立ち、平均ベキ数は1.27±0.55S.D.であった。SEPの振幅と刺激強度との関係では、N20は刺激強度と関係なく一定値をとり、ベキ数は0に近似した。P27とP45の振幅は刺激強度の増強に伴って増大し、ベキ関数に従った。それぞれのベキ数は主観的評価のベキ数に近似していた。受容野の周辺部に機械的刺激を与えた場合には、主観的評価での精神物理量が減少したが、ベキ数は変化しなかった。SEPにおいてはN20の振幅には変化が見られず、P27とP45の振幅が減少した。以上の結果より、皮膚体性感覚系において、主観的感覚評価はSEPのP27、P45振幅と相関があり、周辺抑制はP27、P45で示されることが明らかとなった。当初の研究実施計画に盛られた双極子追跡法による電位発生源の位置推定は、現時点では、この方法が大脳皮質の限局した部位での位置推定には応用されるまでには至っていないために実施できなかった。今後は、今回と同様の方法を用いて立体感覚や材質把握におけるactive touchの機序を明らかにしていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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