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マウスパ-キンソン病モデル線条体と同生体位におけるド-パのドパミン遊離調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 01570111
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関横浜市立大学

研究代表者

三須 良実  横浜市立大学, 医学部, 教授 (10025687)

研究分担者 五嶋 良郎  横浜市立大学, 医学部, 助手 (00153750)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードL-ド-パ / MPTP / パ-キンソン病 / ドパミン / 線条体 / シナプス前β-アドレナリン受容体 / 遊離 / C57Black mouse
研究概要

従来カテコラミンの前駆物質にすぎないとされてきたド-パが神経活性物質であるとの作業仮説を提起してきた。本研究計画において、パ-キンソン病モデル、MPTP処置C57BLマウスの線条体切片を用い、外来投与のL-ド-パの作用を、対照群と比較検討し以下の知見を得た。
1.対照群のC57BLマウス線条体切片において、イソプロテレノ-ル10-300nMは、誘発性ドパミン(DA)遊離をプロプラノロ-ル感受性に増大した。この結果は同部位のDA作動性神経終末にシナプス前β-アドレナリン受容体が存在することを示す。
2.MPTP投与マウス線条体切片における誘発性ならびに、自発性DA遊離及びDA含量は対照群に比し、いずれも約50%程度に減少した。対照群マウスの線条体切片において、L-ド-パ0.1-lnMは誘発性DA遊離を増大する傾向を示した。一方、MPTP処置マウス線条体において、L-ド-パ1-3nMはDAの自発性遊離、組織含量の増大を伴わずに誘発性DA遊離を用量依存性に増大した。L-ド-パ3nMによるDA遊離の増大はプロプラノロ-ルにより完全に拮抗された。この結果はパ-キンソン病モデルマウス線条体切片において、L-ド-パの第1義的作用が、シナプス前β-アドレナリン受容体を介するDA遊離の促進作用であることを示し、本研究計画遂行により得られた最も重要な新知見である。
3.対照群及びMPTP処置群いずれの線条体切片においても、10nM以上のL-ド-パは用量依存性に自発性DA遊離を増大した。対照群切片において、L-ド-パ1-10μMは用量依存性に誘発性遊離を増大し、10μMはDA含量を増大した。MPTP処置マウス切片において、L-ド-パは誘発性遊離に対し10-30nMにおいて無作用、100nMにおいて再び増大作用を示し、また100nMはDA含量を増大した。同モデル生体位におけるL-ド-パの作用については現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N.Arai,K.Misugi,Y.Goshima and Y.Misu: "Evaluation of a l-methyl-4-phenyl-1、2、3、6-tetrahydro-pyridine(MPTP)-Treated C57 black mouse model tor parkinsonism" Brain Research. 00. 001-007 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Goshima,Y.Misu,N.Arai and K.Misugi: "Nonomolar concentrations of L-DOPA tacilitate inpulse-evoked release of dopaminevia presynaptic β-adrenaoceptors in striatal slices from l-metyl-4-phenyl-1、2、3、6-tetrahydoropyridine(MPTP)-TREATED C57 black mice,an aminal model for Parkinson's disease" Brin Research.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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