研究課題/領域番号 |
01570138
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
谷口 竹利 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90127944)
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研究分担者 |
山元 弘 高知医科大学, 医学部, 助教授 (50127312)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | マクロファ-ジ / インタ-フェロン / ポリADP-リボ-ス / クラスII抗原 / 発現ベクトル / 遺伝子発現 / 分化 / 組織適合性抗原 |
研究概要 |
抗原提示細胞上に発現されるクラスII組織適合性抗原は外来抗原と複合体を形成して抗原特異的T細胞を活性化することが知られている。抗原提示細胞がクラスII抗原を発現するスッテプは、インタ-フェロン-γ(IFN-γ)により調節されていることがすでに明らかにされている。しかしながら、IFN-γによるクラスII抗原の遺伝子発現の調節機構は、未だ明らかではない。最近我々は、IFN-γによるマクロファ-ジの活性化過程において、従来高等動物の核内に存在し、分化に関与すると言われてきたポリADPR合成酵素の遺伝子発現が抑制され、その後クラスII抗原の遺伝子発現が誘導されて来る事実を発見した。(Eur.J.Biochom.(1988)171、571)そこで、IFN-γによるシグナルが、いかなる形でマクロファ-ジを活性化に導くのか、その過程で本酵素が果たす役割を明らかにする目的で、以下の具体的実験によりクラスII抗原誘導の分子機構の解明を試みた。 SV40の発現ベクトルに組み込まれたcDNA(pcD)LibraryよりポリADPR合成酵素の全構造遺伝子を有するクロ-ンを単離し、マクロファ-ジ細胞にtransfectし本酵素が発現している幾つかのクロ-ンを得た。これらのクロ-ンでは、IFN-γによるクラスII抗原の誘導が阻害された。従って、本酵素の低下がクラスII抗原の誘導に重要な役割を果たしていることが示唆された。(Eur.J.Biochem.投稿中)備品として、購入したクリ-ンベンチは、本研究には頻用され有益に利用された。
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