研究課題/領域番号 |
01570161
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
嶋津 孝 (1990) 愛媛大学, 医学部, 教授 (30090400)
高橋 章 (1989) 愛媛大学, 医学部, 助手 (40171467)
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研究分担者 |
岩井 将 愛媛大学, 医学部, 助手 (00184854)
奥村 宣明 愛媛大学, 医学部, 助手 (20224173)
嶋津 孝 愛媛大学, 医学部, 教授 (30090400)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 糖輸送体 / グルコ-スの取り込み / サイトカラシンB / 視床下部腹内側核 / 交感神経 / 褐色脂肪組織 / 心筋 / 筋形質膜 / 糖輸送活性 / 骨格筋 / 視床下部腹内側核(VMH) / 2-デオキシグルコ-ス / 糖の取り込み / 糖輸送体動態 / 心筋,骨格筋 / 褐色脂肪組織(BAT) |
研究概要 |
交感神経系が組織へのグルコ-スの輸送・利用を制御していることを立証し、その作用様式を明らかにする目的で、2ーデオキシグルコ-ス法による各組織への糖の取り込み、サイトカラシンBとの特異的結合による糖輸送体の動態および細胞膜小胞を用いたグルコ-ス輸送活性に及ぼす視床下部の作用、ならびにin vitroでの糖輸送活性に影響を与える諸因子の解析を行い、以下の知見を得た。 1.交感神経系の中枢である視床下部腹内側核(VMH)を電気的あるいは化学的に刺激すると、糖の取り込み速度は心筋、褐色脂肪組織および骨格筋でのみ著明に増加した。しかし、視床下部外側核の刺激は無効であった。また、褐色脂肪での糖の取り込み増加は、交感神経切除によってほぼ完全に抑制された。 2.VMH刺激後の心筋から形質膜ならびに低比重ミクロソ-ム分画を調製し、糖輸送体の動態を調べたところ、両膜分画の輸送体の数ならびに解離定数に変化は認められなかった。これに対して、イスンリン投与後の心筋では形質膜分画での輸送体数の増加とミクロソ-ム膜分画での輸送体数の減少を認めた。 3.他方、VMH刺激後の心筋より調製した形質膜小胞のDーグルコ-スに特異的な輸送活性は有意な上昇を示すことから、VMH刺激による筋組織へのグルコ-スの取り込み速度の亢進は、輸送体分子の活性化に起因すると考えられる。 4.骨格筋形質膜小胞を用いて糖輸送活性に影響を及ぼす種々の因子の効果を検討した。その結果、骨格筋の可溶性画分、およびバナジン酸、亜セレン酸がin vitroでの糖輸送活性を促進することが判明した。
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