研究課題/領域番号 |
01570204
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
岩政 輝男 琉球大学, 医学部, 教授 (10110842)
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研究分担者 |
中嶋 安嗣 琉球大学, 医学部, 助教授 (90180281)
内海 康文 琉球大学, 医学部, 助手 (90203562)
大下 健幸 徳島大学, 酵素研究センター, 助手 (30185243)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | リソゾ-ム酸性αーグルコシダ-ゼ / Pompe病 / 酸性α-グルコシダ-ゼ / 酸性α-グルコシダ-ゼcDNA |
研究概要 |
平成元年度:リソゾ-ム酸性αーグルコシダ-ゼを分離し、アミノ酸配列を一部決定した。さらに抗体を作製した。酵素を精製する過程で、酸性αーグルコシダ-ゼはセファクリルSー200ゲルのクロマトグラフィ-で再現性よく2つの成分(S1とS2)に分かれることが明らかになった。さらにS1とS2はSDS電気泳動でそれぞれが76kDaと67kDaの成分を含むことが確かめられ、それらはクロマトフォ-カシングで分取出来た。アミノ酸配列の検討から67kDaの成分はいずれも76kDaの成分より生じたものであることが明らかとなった。 平成2年度:酸性αーグルコシダ-ゼのmRNAをショ糖密度勾配法で取り出しcDNAを合成し検討を行うとともに、平成元年度に行ったセファクリルSー200ゲル濾過の結果を検討した。S1とS2成分は肝、腎及び心など各臓器で見いだされ、含量に差はあるものの、各臓器とも76及び67kDaの成分を含んでいた。しかし、マクロファ-ジではS1の76kDa成分だけが見られた。S1の76と67kDa及びS2の76と67kDa成分はいずれもメチルウンベリフェリルグルコサイドやマルト-ス等を基質とするKm値やVmax値に大きな差異は見られなかった。そこで4成分の糖鎖の分析を行った。さらに収集しているPompe病線維芽細胞にSV4.0ラ-ジTDNAを導入して大量培養したものからCRMを抽出し、それについても糖鎖の分析を行った。S1とS2では糖鎖は、高マンノ-ス型であるが、複合型も少量見られEndoHで消化されず、EndoF及びPNGaseで部分消化される。CRMでは、シアル酸が少量含まれていると考えられた。cDNA構造以外に、組織細胞による、特にマクロファ-ジにおける酵素成分の違いや糖鎖の違いに、今後焦点をあてる必要がある。さらに、他のリソゾ-ム酵素との比較研究も行い国際誌に報告した。
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