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マラリア原虫のCa^<2+>・ATPase遺伝子のクロ-ニングと全塩基配列の決定

研究課題

研究課題/領域番号 01570219
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関大阪工業大学

研究代表者

田辺 和裄  大阪工業大学, 工学部, 助教授 (40047410)

研究分担者 木村 政継  大阪市立大学, 医学部, 助手 (60195378)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマラリア原虫 / 遺伝子 / クロ-ニング / Plasmodium / Ca^<2+>・ATPase
研究概要

1.マラリア原虫P.yoeliiのCa^<2+>・ATPase遺伝子のクロ-ニングと全塩基配列の決定
(1)既にP.yoeliiのCa^<2+>・ATPaseの遺伝子を含むと思われるクロ-ンyH4(3.3kb)を得ているので、これをプロ-ブとして遺伝子ライブラリ-をスクリ-ニングし、新たなクロ-ンYEL6(6kb)を得た。
(2)サンガ-の方法によりYEL6の全塩基配列を決定した結果YEL6は全長1115個のアミノ酸よりなるタンパクをコ-ドする遺伝子を含み、その中に2個のイントロンが推定された。
(3)原虫より全RNAを抽出しノ-ザン解析をおこなった所、4.4kbの位置に強いシグナルを認め、YEL6の原虫内での発現が明らかになった。
(4)コンピュ-タ-処理によりYEL6のコ-ドするタンパクを他生物種から得られている陽イオン輸送性膜ATPaseと比較した結果、YEL6はAPaseの特徴であるリン酸化部位及びATP結合領域のアミノ酸配列に高い保存性を示していた。YEL6のタンパクはアミノ酸配列においてウサギ筋小胞体Ca^<2+>・ATPaseと最も高い相同性(60%)を示し、ヒト奇形腫形質膜Ca^<2+>・ATPase、ヒツジ腎Na^+・K^+・ATPase、ラット胃H^+・ATPase、酵母形質膜H^+・ATPase、L.donovaniATPaseとは相同性が低かく(36-47%)カルモジュリン結合部位も示さない。
(5)さらに、YEL6のタンパクは10個のトランスメンブレン領域を示し、ウサギ筋小胞体のCa2^+・ATPaseのCa^<2+>結合部位であるグルタミン酸残基群を完全に保存していた。以上から、YEL6はP.yeeliiの細胞小器官型Ca^<2+>・ATPaseをコ-ドすることが強く示唆された。
2.P.falciparumのCa^<2+>ATPase遺伝子のクロ-ニング
P.yoeliiのCa^<2+>・ATPase遺伝子をプロ-ブにしてP.falciparumの遺伝子ライブラリ-をスクリ-ニングし、幾つかのクロ-ンを得た。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazuyuki TANABE: "Ion transport in malaria infected erythrocytes" Blood Cells. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 村上賢二,田辺和裄,高田季久: "マラリア原虫(P.yoelii)Ca^<2+>・ATPase遺伝子の全塩基配列の決定" 寄生虫学雑誌. 39. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 田辺和裄: "マラリア原虫の分子生物学" 臨床と微生物. 16. 510-514 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Kenji MURAKAMI,Kazuyuki TANABE and Suehisa TAKDA: "Structure of a gene of Plasmodiun yoelii for a humdog to Ca^<2+>・ATPase of the rabbit skeletal muscle sarcoploasmic reticulum"

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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