研究課題/領域番号 |
01570235
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
辻 孝雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (60171998)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 変異株 / 毒素原性大腸菌 / 易熱性エンテロトキシン / コレラ菌 / 易熱性エンラロトキシン / コレラ毒素 / A,Bサブユニット / アデニレ-トサイクラ-ゼ / 突然変異株 |
研究概要 |
全世界で今なお毎年500万人の乳幼児が下痢で死亡している。コレラ菌,毒素原性大腸菌はその主要原因菌である。そこで下痢毒素(CT,LT)の下痢発症機構の解析、ワクチン開発に寄与する目的で本研究を企画した。その結果、以下の様な実験結果を得る事が出来た。 1)疫学的にニワトリの毒素原性大腸菌を世界で初めて分離し、産生されているLTに多様性のあることを明らかにした。 2)人及び豚の毒素原性大腸菌の産生するLTにも多様性のあることを明らかにした。 3)LTの構造と機能に関して、Aサブユニット(A)のアデニレ-トサィクラ-ゼの活性化に関与する部位を変異株を用いて明らかにした。すなわちN末端より112番目のグルタミン酸がリジンに変化することにより、LTの生物活性は0.006%以下に低下していた。この変異LT毒素はLTの腸管免疫上どのエピト-プが下痢毒性の予防に効果があるか解析可能にするものであり、将来LT及びCTのトキソイドワクチンの開発に寄与すると思われる。またBサブユニットに関しては、オリゴマ-形成に関与する部位を変異株を用いて明らかにした。すなわちN末端より64番目のアラニンがバリンに変化することによりBサブユニットのオリゴマ-形成能が低下していた。この変異BサブユニットのLTはより優れた抗原物質及びワクチン物質のキャリヤ-の作製を可能にするものと考えられる。 4)LTの活性発現においては、CT、LTの持つアジュバント作用に両毒素の持つADPーリボシ-ルートランフフェラ-ゼの活性が関与することを明らかにした。
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