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ヘルペスウイルスの潜伏感染におけるアンチ・センスRNAの役割

研究課題

研究課題/領域番号 01570252
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関東京大学

研究代表者

余郷 嘉明  東京大学, 医科学研究所, 助手 (60092376)

研究分担者 鳥羽 和憲  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50012753)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードヘルペスウイルス / 潜伏感染 / アンチセンスRNA
研究概要

単純ヘルペスウイルス(HSV)が潜伏感染した知覚神経節で、α遺伝子であるICPOの一部を含む領域が活発に転写されていることが最近明らかにされた。この転写物(LAT)ICPOとは逆方向に転写されている。LATが潜伏感染神経節においてアンチセンスRNAとして、ICPOの発現を調節している可能性を検討を行い以下の結果を得た。
1.LATを発現する細胞株を用いた解析。(1)HSV 1型F株のLAT遺伝子を含むBamHI B断片をpSV2neoと共にVero細胞に導入し、G418耐性細胞を選択した。その中から、LAT遺伝子を組み込んだ細胞を一株(V24)得た。V24は細胞当り約10コピ-のB断片を組み込んでいた。(2)組み込まれたB断片から転写されているRNAをノ-ザン方で検討した。従来報告されている3種のLATのうち主成分を多量に発現していた。しかし、ICPO RNAは転写されていなかった。(3)V24にHSV 1型及び2型のウイルスを感染させたたところ、LATを発現していない細胞に比べて、ウイルスの増殖が抑制されることが明らかになった。
2.再発を容易に起こす潜伏感染系の解析。我々は過去に、HSV 1型HF株を4週齢のBALB/Cマウスに接種することにより作成した潜伏感染マウスは、HSVの再活性化に基ずくと思われる病変を頻発することを見いだした。今回、この現象の追試を行った。その結果、対照マウスでは全く発症しない体表部の病変が、ウイルス接種マウスでは高率に出現することを確認した。病変部からウイルスの分離とウイルスDNAの検出を試みたが、成功してない。HF株は完全なLAT遺伝子を欠いていることは既に明らかになっているので、この再発を容易に起こす潜伏感染系はHSV潜伏感染機構の解明に有用と考え、今後もその解析を進める。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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