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フラビウィルス構成蛋白の構造構築のための条件とウィルスの病原性

研究課題

研究課題/領域番号 01570261
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

保井 孝太郎  (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物, 副参事研究員 (90073080)

研究分担者 宮本 道子  東京都神経科学総合研究所, 微生物, 主事研究員 (40190821)
木村 純子  東京都神経科学総合研究所, 微生物, 主任研究員 (20142151)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード日本脳炎ウィルス / フラビウィルス / ウィルス構造蛋白 / ウィルスの変異 / ウィルスの病原性 / 蛋白の発現 / 組換えウィルス
研究概要

フラビウィルスは、世界中に広く分布しておりその種類も多く、ヒトや家畜などの動物に病気を起こす。病気の面から分けると、脳内で増殖して脳炎をおこすが、脳以外では症状を示さないグル-プ、発熱をおこすが、脳炎はほとんどみられないグル-プ、肝臓など脳以外の組織に障害を起こすグル-プと大きく3つのグル-プに分類できる。日本脳炎ウィルスは、脳以外での増殖はそれほど強くない。このようなフラビウィルスの組織特異的にあらわれる特徴が、何に基ずいているかを明らかにするために、E糖蛋白をはじめとするウィルス構造蛋白の構造構築のための条件と、その変異による病原性の変化を調べた。
日本脳炎ウィルス遺伝子cDNAの5'末より、C,preM,E,NS1,ns2a,ns2b,NS3,各蛋白遺伝子を種々の程度の含む、組換えバキュロおよびワクチニアウィルスを作成して、それぞれの蛋白を発現させ、その抗原性、分子サイズ等について調べた。その結果、各蛋白のプロセシングと抗原性の発現との間には密接な関係があり、日本脳炎ウィルスの蛋白は、正常にプロセスされることによってその立体構造が形成され、生物活性のある蛋白が完成することが明らかとなった。従って、正常なプロセスを受けにくい変異が起こると、生物活性のある蛋白ができる効率が低下して、感染性のあるウィルスの産生が抑えられることがわかった。一方、E糖蛋白上の、ウィルスの細胞への感染に重要な働きをしていると予想されるエピト-プに変異が起こり、病原性が低下したモノクロ-ナル抗体エスケ-プトミュタントを分離して、その性質を調べた。その結果、感染細胞内での増殖は、親株のそれと比較してそれほど差はないが、感染細胞からの遊離効率および感染効率が低下していることがわかり、E蛋白の構造変化が、細胞病原性の変化をもたらすことを明らかにすることができた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Matsuura,M.Miyamoto,T.Sata,T.Sato,C.Morita,K.Yasui: "Characterization of Japanese Encephalitis Virus Envelope Protein Expressed by Recombinant Baculoviruses" Virology. 173. 674-682 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] A.Yasuda,J.KimuraーKuroda,M,Ogimoto,M.Miyamoto,T.Sato,C.Takamura,T.Kurata,A,Kojima,K.Yasui: "Induction of Protective Immunity in Animals Vaccinated with Recombinant Vaccinia Viruses that Express Pre M and E Glycoproteins of Japanese Encephalitis Virus" J.Virology. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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