研究課題/領域番号 |
01570272
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
阪口 薫雄 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (70192086)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | トランスメンフランシブナリング / Ig結合タンパク / B細胞特異的遺伝子 / B細胞活性化 / B細胞cDNAライブラリ- |
研究概要 |
マウスB細胞特異的mb-1遺伝子のコ-ドする遺伝子産物を確認するためにウサギ抗MB-1ペプチド特異的抗体、及び、ラット・マウス抗MB-1抗体産生ハイブリド-マの作成を行い、それぞれの特異抗体を準備した。 1.まず、アフィニティ-精製抗MB-1抗体の特異性をペプチド特異的であるかどうかをELISA法にて確認し、次に、mb-1遺伝子をpGEM-3プラスミジベクタ-に導入してin vitroでトランスクリプションし、mRNAを作成し、reticulocytelysateを用いてin vitroトランスレ-ションしたMB-1タンパクを認識することを確認した。この抗体を用いてマウスBリンホ-マ、(70Z/3、WEHI-231、BCL1細胞)及び正常マウスB細胞での発現と、そのタンパクの性状を^<35>S-メチオニンラベルしたDigitonin可溶化サンプルで解析した。その結果、34KDのMB-1タンパクがB細胞特異的に存在することが明らかとなった。また^<125>1-細胞表面ラベルによって細胞表面タンパクであることが示された。 2.このタンパクは細胞表面lgM分子と共に共沈することからlgMレセプタ-に結合したタンパクであることが示唆された。 3.ラットーマウスハイブリド-マ80クロ-ンを更にスクリ-ニングし、最終的に4種類のクロ-ンを確立し、そのモノクロ-ナル抗体を精製した。biotin化抗体を用いて、種々のBリンパ腫及び正常マウスリンパ細胞を染色したところ、B細胞特異的に発現されているが、正常B細胞をMB-1^+/lgM^+B細胞とMB-1^-/lgM^+B細胞の2種類のサブセットに分けられることが確認された。現在この2つのサブセットのB細胞の機能的な差異を調べている。これらの抗体を用いることによってこのlgMレセプタ-結合MB-1タンパクのB細胞分化や活性化に及ぼす影響を更に明らかにしてゆく予定である。
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