研究課題/領域番号 |
01570286
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山本 正治 新潟大学, 医学部, 教授 (40018693)
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研究分担者 |
高木 修子 新潟大学, 医学部, 助手 (30134109)
渡辺 厳一 新潟大学, 名誉教授 (50018280)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 胆道癌 / ヒト胆汁 / レック・アッセイ / 突然変異原性 / セレン / 疫学 / 胆汁 |
研究概要 |
(1)胆汁のレック・アッセイ結果 胆汁は新潟で107人(男53人、女54人)、高知で35人(男18人、女17人)、計142人(男71人、女71人)分を採取した。患者の平均年齢は新潟で男性58.8±11.69歳(平均値±標準偏差)、女性で58.6±10.10歳、全体では58.7±10.87歳であった。高知はそれぞれ、48.5±27.00歳、61.1±16.15歳、59.7±15.57歳であり、各群間には差を認めなかった。良性疾患では、新潟県で4.6%(3/65)、高知県では0%(0/26)がDNA傷害性を示したが、有意の差は認めなかった。次に、標本数の多い新潟のみについて疾患の型別DNA傷害性をみると、良性疾患で4.6%(3/6 5)、悪性疾患で21.6%(11/51)で、この間に有意の差を認めた(p<0.05)。しかし悪性疾患を胆汁曝露の有無別に臓器分類を行って分折した場合、肝臓、胆嚢、胆管、大腸等の胆汁曝露のある臓器の癌では、DNA傷害性胆汁が24.0%(6/25)、膵臓、胃、子宮、肺、食道などの癌では19.2%(5/26)で、この間に差を認めなかった。 (2)胆汁中のセレン濃度の測定 ECOーガスクロマトグラフを用いて胆汁中のセレン分析を実施した。胆汁標本数は新潟で22例、高知で15例、合計37例であった。いずれも胆石症など良性疾患で胆摘を行ったものである。新潟の胆汁では269±39.00(平均値±標準偏差)ng/ml、高知では285±84.4ng/mlで地域差を認めなかった。しかし、胆汁中のセレン濃度の分析は世界で初めての分析である。
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