研究概要 |
I.胎生発育期における各種脂肪酸の役割研究 所要栄養素は確保された不飽和脂肪酸含有営の極めて、少ない実験飼料にて飼育交配させたラットの妊娠期間中のC_<18:2>、C_<18:3>投与において、生後1ケ月齢仔獣(ヒトの6〜7才)では3ケ月月齢仔獣に比較してC_<20:4>、C_<22:6>量は極めて低値であり前胴体C_<18:2>、C_<18:3>からの生合成能が極めて低いことが観察された。これに対しsatarated C_<16:0>、C_<18:0>やmonounsaturatedC_<18:1>の構成割合が多く、この時期におけるSaturated,mono-unsaturated Fatty acidsの重要性が示唆された。また母仔獣の循環器系臓器における脂肪酸構成に相違が見られ、各臓器にも特異性がありこれにも母・仔の差のあることが観察された。 II.出生後発育期における各種脂肪酸の役割研究 C_<18:2>、C_<18:3>、C_<20:4>、C_<20:5>、C_<22:6>、C_<18:1>の各単独およびC_<18:2>:C_<18:3>の5:1,5:5,C_<18:1>:C_<22:6>5:1組合せ投与を、発育期を含めた6ケ月間、6ケ月以降の6ケ月間の投与時期の異なる両郡間においてそれぞれ比較観察し、生後1年1ケ月齢における一般状態、行動性、学習能の比較において、発育期間投与群が良好であり、中でもC_<22:6>投与群、C_<18:2>:C_<18:3>=5:5投与群に良好であった。 III.低mineral条件負荷の影響観察 血漿中の脂肪酸構成において、C_<18:2>、C_<20:4>の構成割合が増加傾向、C_<16:0>のそれは減少傾向となった。組織学的所見において肝における細胞策解離、細胞壊死、肝うつ血、脳における錐体細胞萎縮、海馬域細胞萎縮等、細胞膜活性低下傾向が観察された。細胞膜構成上にw6系要求度が高まる状態を低mineral条件が惹起したことを示唆する力のと考えられる。 IV.Cholestenol投与の影響観察 本サブテ-マに関しては、本助成の内定が10月であったことから、目下継続飼育観察中である。
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