研究課題/領域番号 |
01570354
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 哲文 東京大学, 医学部(病)物療内科, 講師 (30092141)
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研究分担者 |
沢田 哲治 東京大学, 医学部(病)物療内科, 助手 (50235470)
広畑 俊成 東京大学, 医学部(病)物療内科, 助手 (90189895)
木佐木 友成 東京大学, 医学部物療内科, 助手 (20169840)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / インタ-ロイキン6 / リウマトイド因子 / Fcレセプタ- / C型肝炎ウイルス / リウマチ因子 / FCレセプタ- / 単球 |
研究概要 |
慢性関節リウマチ(RA)患者の関節液に関し、IgM、IgMリウマトイド因子(IgMーRF)、アルブミン、インタ-ロイキン6(ILー6)を測定した。SF/S・IgMーRF比はSF/Sアルブミン比よりも高値で、SF/S・IgM比はSF/Sアルブミン比よりも低値であった。また、ILー6(SF)活性はILー6(S)活性よりも顕著に高く、RF値(SF)と相関を有した。さらに、SFのILー6活性およびIgMーRF値は血沈値やランスバリ-指数と相関した。この結果は疾患活動性を規定する免疫異常によってILー6およびRFが関節内で産生されることを示すものであった。しかし、リウマトイド因子陰性の患者のおいてもILー6(SF)高値であったことから、RF産生はILー6のみによって支配されるのではないと考えられた。 RA患者の末梢血単球に関し、CD14、Fcレセプタ-(FcγRIおよびFcγRII)、HLAーDRの発現を検討した。活動性の高い患者の単球においてはHLAーDR以外の3者の発現は増強していた。緩解にある患者ではFcγRIおよびFcγRIIのみの発現増強が認められた。この結果は活動性の高い患者の単球が活性化されていることを示すだけでなく、患者単球にはFcレセプタ-の発現増強として表現されるような本質的な異常が存在することを示唆するものであった。 輸血によるC型肝炎ウイルス感染に続発したRA症例の検討を行った。患者はHLAーDR4およびHLAーBw54陽性で、このウイルスは遺伝的素因を有する個体に対しRAを惹起する因子の1つである可能性が示唆された。
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