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HTLV-Iによる免疫不全に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570361
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関高知医科大学

研究代表者

田口 博國  高知医科大学, 医学部, 助教授 (20033350)

研究分担者 竹原 紀秀  高知医科大学, 医学部, 助手 (60188216)
上村 由樹  高知医科大学, 医学部, 助手 (90203489)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
キーワードHTLV-I / 成人T細胞白血病 / 免疫不全 / ウサギ
研究概要

HTLV-I感染ウサギの末梢血単核細胞を分離しPHA、ConA、PWMで刺激しその芽球化反応をコントロ-ルの正常ウサギと比較したが、明らかな差はみられなかった。ウサギにBCGを不完全アジュバントと混合して1週間隔で2回接種し、4週後にPPD5μg/0.1mlを皮下に接種し、24時間後に紅斑の径を測定した。HTLV-I感染ウサギは非感染ウサギに比べて紅斑の径が小さく、直ちに免疫異常があるとはいえないもののPPDに対する反応低下のあることは注目される。次に6匹の感染ウサギの末梢血をIL-2の存在下で培養し、IL-2依存性の細胞株6つを樹立することに成功した。この細胞株はそれぞれ成人T細胞白血病患者の血清と反応させるとHTLV-Iウイルス抗原を発現していることが証明され、また電子顕微鏡によりC型ウイルス粒子を産生していることが明らかとなった。現在この細胞株を維持継代している。それぞれの細胞のえられた元の感染ウサギから採血し、単核球を分離し、10、000radのX線を照射した自己細胞株および対照としての他者の細胞株と混合培養を行った。また非感染ウサギの細胞もX線照射したHTLV-I産生細胞株と混合培養し対照とした。X線照射細胞株による刺激は4日目にも行った。1週後に ^<51>Crを標識した自己由来細胞株および他者由来、胞株を標的として細胞傷害試験を行う糸を現在実験しつつある。また同時にNK活性をみる目的でK562細胞を ^<51>Crで標識して標的として細胞傷害試験を行っている。さらに自己由来細胞にのみ特異的な細胞傷害性が誘導されることが証明されれば、自己由来細胞によりこの細胞傷害性が抑制されることを明らかにする計画である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Takashi Sawada: "High risk of mother-to-child transmission of HTLV-I in p40^<tax> antibody-positive mothers." Japanese Journal of Cancer Research. 80. 506-508 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 田口博國: "ウエスタンブロット法によるHTLV-I抗体の測定-IF,EIA法との比較検討" 臨床検査. 33. 1090-1094 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 田口博國: "HTLV-I感染と免疫不全" 臨床血液. 33. 1751-1754 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Hirokuni Taguchi: "Immune suppression in HTLV-I carriers:A predictive sign of adult T-cell leukemia." Acta Medica Okayama. 43. 317-321 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Norihide Takehara: "Effect of immunization on HTLV-I infection in rabbits." International Journal of Cancer. 44. 332-336 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 竹原紀秀: "動物モデルによるATLの研究 -抗HTLV-Iイムノグロブリンによる輸血感染の予防-" 化学療法の領域. 5. 2328-2332 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 田口博國: "今日の治療指針(成人T細胞白血病の項目分担)" 医学書院, 1247 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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