研究課題/領域番号 |
01570366
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
浅野 泰 自治医科大学, 医学部, 教授 (00050500)
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研究分担者 |
本間 寿美子 自治医科大学, 医学部, 助手 (70209336)
武藤 重明 自治医科大学, 医学部, 助手 (40190855)
武田 和司 自治医科大学, 医学部, 講師 (10102253)
田部井 薫 自治医科大学, 医学部, 講師 (90155234)
草野 英二 自治医科大学, 医学部, 講師 (50102249)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 虚血性急性腎不全 / 薬剤性腎障害 / 細胞内カルシウム / 細胞内pH / 活性酸素 |
研究概要 |
1虚血における細胞内カルシウム([Ca^<2+>]i)、細胞内pH(pHi) ラット培養髄質内層集合管(IMCD)細胞に5mMNaCN+5mM2ーdeoxyーDーglucoseを用いて化学的虚血状態にすると,グルコ-スを含まない培養液中(Ca^<2+>=1mM,pH=7.4)では[Ca^<2+>]iは速やかに増加し、約10分後には投与前の8ー10倍に達した。pHiも速やかにかつ強く低下した。(mean△pH=ー0.35 10分後)さらに培養液にCa拮抗薬であるVerapamil(10^<ー4>M)を添加させておくとNaCNによる[Ca^<2+>]iの上昇はVerapamilを含まない時の約1/2に抑えられ、pHiの低下はさらに増強(mean△pH=0.65 10分後)した。EGTAでも同様の効果がみられたが、TMBー8はNaCNによる[Ca^<2+>]iやpHiの変化に影響は与えなかった。さらに培養液のpHを6.4から7.8まで変化させて同様の実験を行うと[Ca^<2+>]iはpHが上昇するほど増加する傾向が認められた。Propidium iodideを用いて細胞障害に与える影響を検討した。培養液にVerapamilを添加したり、培養液のpHを6.5に低下させると有意に細胞の生存率が上昇した。 2薬剤性(特にCyclosporin)腎障害時の[Ca^<2+>]i 樹立細胞株であるLLCーPK_1細胞の浮遊液中にCyclosporin10^<ー8>Mを添加したが、[Ca^<2+>]iはコントロ-ルと有意の差は認めなかった。形態学的には10μMのCyclosporin投与後24時間で細胞質に空胞が認められ、さらに50μMでは細胞の多くが死滅してしまう状態が観察された。 3活性酸素による細胞障害時の[Ca^<2+>]iとpH 活性酸素のtBHPを用いた実験でも、培養IMCD細胞において細胞内Caが細胞障害に関与し、Ca拮抗薬や細胞外アシド-シスが細胞障害に防御的に作用することを見いだした。
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