研究課題/領域番号 |
01570385
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
赤羽 賢浩 山梨医科大学, 医学部, 講師 (60092855)
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研究分担者 |
宮崎 吉規 山梨医科大学, 医学部, 助手 (80166157)
相野田 隆雄 山梨医科大学, 医学部, 助手 (50167772)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | HBV / core Reptide / HBic抗原 / preーC領域 / preーC変異株 / stop codon / HBe抗体陽性B型肝炎 / B型劇症肝炎 / B型肝炎 / B型急性肝炎 / 点変異 / 変異株 / HBe抗原の分泌 / HBe抗体陽性活動性肝炎 / HBV DNA / HBe抗原 / stop Codon / HBV変異株 / preS-1抗原 / preS-2抗原 / IgA型抗原 / 劇症肝炎 |
研究概要 |
HBVの芯を構成するcore粒子は、HBV DNAのC遺伝子の遺伝情報に基づき発現される183残基のアミノ酸からなるcore蛋白が約300個集合して形成される。core蛋白には、粒子形成した際表面に出てくるc抗原決定基と、粒子内部にかくれてしまうe抗原決定基があるが、その他にC末端34個のアミノ酸からなるペプチド部分にはHBinner core抗原と呼ばれる抗原基が存在することが明らかになった。そしてHBV感染者の血清中にはHBic抗原に対する抗体が検出される例があることが分った。HBic抗体はHBe抗体陽性の無症候性キャリアに高頻度、高力価に検出された。蛍光抗体法でHBic抗原の局在を検討すると、活動性の強いB型慢性肝疾患例で、HBC抗原、HBe抗原とほぼ同一の状態で検出された。 近年HBVのC遺伝子の発現では、各種の病態に関連してpreーC領域の遺伝子の発現が注目されている。本研究者らも、HBe抗原からHBe抗体へのseroconvertion例、reactivation例、HBe抗体陽性でありながらHBV DNAが高値を示すB型慢性肝炎例、B型劇症肝炎例につき、preーC領域の塩基配列を検索した。その結果、HBe抗原のseroconvertion現象はHBV野生株からpreーC変異株への置換と、野生株の増殖する肝細胞の免疫学的排除であることが明らかになるとともに、HBe抗体陽性の活動性慢性肝炎やB型劇症肝炎ではpreーC変異株が増殖していることから、一部のpreーC変異株には強い肝炎惹起能があるものと考えられた。尚、これらのpreーC変異株ではpreーC領域の83番目の塩基がGーtoーA点変異を来たし、28番目のcodonがstop codonとなる変異が大部分を占めていた。
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