研究課題/領域番号 |
01570387
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
各務 伸一 名古屋大学, 医学部, 講師 (10115545)
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研究分担者 |
堤 靖彦 名古屋大学, 医学部, 医員
井上 雅樹 名古屋大学, 医学部, 医員
吉岡 健太郎 名古屋大学, 医学部, 助手 (60201852)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | HBウイルス持続陽性者 / 末梢血リンパ球 / HBc抗原 / HBe抗原 / 細胞性免疫 / 液生免疫 |
研究概要 |
HBウイルス(HBV)関連抗原に対する特異的な生体の免疫応答を解析するため、HBV持続陽性者の未抗血リンパ球(PBMC)を用いて検討した。上記PBMCはHBs抗原には殆ど反応しないが、HBc抗原刺激に対し、肝炎の病態に関連して免疫反応が誘導されることを認めた。この際リンパ球幼若化反応よりもインタ-フェロン(IFN)γ産生の観察の方がより鋭敏な成績を示した。すなわち、HBc抗原またはHBe抗体陽性慢性活動性肝炎患者は、HBc抗原刺激によりIFNγ産生は有意に増強したが、HBc抗原陽性無症候性キャリア(ASC)では、反応を殆ど認めなかった。IFNγ産生能は単球やCD8^+T細胞機能に関係なく、CD4^+細胞機能に依存することも判明した。HBc抗原に対するin vitroでの反応もほぼ同様の傾向を示したが、HBe抗体陽性者の方が、HBe抗原陽性者に比し、有意に強い反応を呈した。HBe抗原の8種類の合成ペプタイドで刺激した成績は、PBMCはHBc抗原とHBe抗原の両方に共通なペプタイドに反応しIKNγを産生し、T細胞レペルでは交又反応性があって、両内部抗原はT細胞に同時に認識されると示唆された。しかし、PBMCは同時に複数の合成ペプタイドに反応し、HBV内部抗原には複数の抗原決定基が存在すると考えられた。 次に、HBV持続陽性者は、HBc抗体は全例に病態に関係なく検出されるが、HBe抗体の産生は病態と密接に関連し、通常ウイルス排除につながる。in vitroでのHBc抗原、HBe抗原に対するHBc抗体、HBe抗体産生の成績は、HBc抗原はHBe抗原に比し免疫原性が高いことと、HBc抗体の産生はT細胞依存性、非依存性の両径路により産生された。一方、HBc抗体産生はT細胞依存性であることが証明された。
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