研究分担者 |
仲島 信也 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50180287)
岡 博子 大阪市立大学, 医学部, 助手 (40169090)
塩見 進 大阪市立大学, 医学部, 講師 (30170848)
関 守一 大阪市立大学, 医学部, 講師 (50145778)
黒木 哲夫 大阪市立大学, 医学部, 講師 (30047328)
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研究概要 |
急性肝内胆汁うっ滞の発症機序に関しては、主として薬物投与による実験動物を用いて多くの研究がなされてが、末だ不明の点が多く、諸種の学説が流動的に変動しているのが現状である。私達は急性肝内胆汁うっ滞を示す薬剤アレルギ-性肝炎患者、ウイルス性肝炎者の末梢血リンパ球をそれぞれ特異抗原で刺激すると、感作リンパ球から産生されるリンホカイン中に「催胆汁うっ滞因子」が存在することを発見した。この催胆汁うっ滞因子の作用機序について検討した。 1.モルモットに結核死菌を含むFreund complete adjuvantを注射し、3週間後にPropionibacterium acnes加熱死菌を静注し、ついでさらに1週間後にPPDを追加静注すること、急性急性肝内胆汁うっ滞モデルが作製できる。このモデル系を用いて、催胆汁うっ滞因子の作用機序はbile acidーdependent,ーindependent bile foow,vesicular tranaport,毛細胆管の膜ミクロフィラメントに影響を及ぼすことが判明したが、tight junctionには作用しなかった。 2.ヒトの催胆汁うっ滞因子を産生するリンパ球のクロ-ン化に成功した。その結果、細胞、細胞の表面マ-カ-はCD2^+,CD3^+,CD4^+,CD25^+,CD8^-,CD25^<No.>でILー2、IFNγを産生し、ILー4およびOLー6は産生しないhelperーinducer T細胞に近いリンパ球であることが示唆された。一方、ILー1.ILー2,ILー4,ILー6, TNFおよびIFNγをラットの腸間膜静脈に注入して胆汁流量を測定しても胆汁排泄の抑制は認められず、催胆汁うっ滞因子はこれらの既知のサイトカインとは異なる新しい
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