研究課題/領域番号 |
01570415
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松尾 裕 日本大学, 医学部, 教授 (10010141)
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研究分担者 |
朝岡 昭 日本大学, 医学部, 助手 (90184134)
伊藤 和郎 日本大学, 医学部, 講師 (90102524)
岩崎 有良 日本大学, 医学部, 助教授 (90059808)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 自律神経 / 消化管ホルモン / 消化吸収 / 腔腸動物 / 壁在神経叢 / neuropeptide / 小腸 |
研究概要 |
消化管の疾患の特徴は癌をはじめ、多くの症患が食道、胃及び大腸に存在し、小腸における症患は極めて稀な事である。その原因については殆ど研究されていない。したがって小腸を解剖学的、生理学的及び免疫学的に胃及び大腸を比較検討することは、小腸の特徴を知ると共に、胃及び大腸疾患の発生原因を明らかにする重要な研究である。 今回は下記の如き成績を得た。 1)交感神経系は消化管全体(食道から大腸にいたるまで脳脊髄より均等に支配され、特に内臓神経支配下にある副腎髄質からアドレナリンが血液中に入り、更に全身を均等に支配し機能を調節している。しかし副交感神経系である迷走神経は食道・胃・十二指腸等の上部消化管を、骨盤神経は下部消化管である大腸を支配し、小腸には脳脊髄からの外来神経支配は極めて少ない。これらの事は中枢神経系からのストレス刺激は胃と大腸に影響を及ぼし、胃と大腸の機能障害及び器質的疾患をおこす大きな原因となっていると考える。 2)前回において腔腸動物としてイソギンチャクではSubstanceーPとSー100蛋白含有神経細胞は体腔内に散在性に存在することは報告したが、今回は腔腸動物としてヒドラについて検討した結果、外胚葉の刺激細胞にCCK(10〜20)を含有する細胞が存在し、内胚葉の神経細胞にSー100蛋白を含有する神経細胞を認めた。すなわち腔腸動物では中枢神経系、消化管ホルモンと神経細胞が存在し消化吸収に関与していることを明らかにした。
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