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アルツハイマ-病老人斑関連蛋白の異常の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570442
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関東京大学

研究代表者

貫名 信行  東京大学, 医学部(病), 助手 (10134595)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアルツハイマ-病 / 老人斑 / ベ-タ蛋白 / アミロイド
研究概要

アルツハイマ-病老人斑関連蛋白について以下の点について検討した。
1.ベ-タ蛋白のC末の抗体、ベ-タ部分に対する抗体、N末に対する抗体を作成し、これによってヒト脳に存在する正常ベ-タ前駆蛋白について検討した。C末に対する抗体はヒト脳の膜分画に存在する110ー135Kdの蛋白を同定した。これは他の報告と合致し、C末のペプチドによって吸収された。この同定された前駆タンパク質はベ-タ蛋白に対する抗体では認識されなかった。N末の抗体は認識するが弱かった。
2.これらの抗体を用いてアルツハイマ-病における前駆蛋白について検討した。前駆蛋白はアルツハイマ-病と正常脳においてC末抗体を用いて検討したが差はみられなかった。ベ-タ蛋白に対する抗体を用いて差を検出できなかった。組織においてはベ-タ抗体に対する反応性が老人斑において増加しているためこれに対応するベ-タ抗体反応性の抗原がどこに分布しているのかについて検討した。その結果ベ-タ抗体反応性の抗原は界面活性剤不溶性分画に分布していることがわかった。これらの抗原はC末抗体によっては認識されないためこの不溶性蛋白はすでに前駆蛋白のC末を切り離されていることが示唆された。さらにこの抗原が界面活性剤不溶性分画からdetergent-lipid-protein complex(DLPC)として抽出されるかどうかについて検討した。ベ-タ反応性の抗原はDLPCとして可溶化された。このことはベ-タ蛋白がすでに膜の中で異常になっている可能性について示唆していた。
3.前駆蛋白の精製をHPLCを用いて試みた。前駆蛋白はTritonによって膜分画から抽出され、heparineに結合することがわかったのでheparine-Sepharoseカラムを用いて分離を試みている。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nobuyuki Nukina: "The Reinterpretation of the Immunochemical Study of Alzheimer Neurofibrillary Tangles" Annals of Medicine. 21. 117-119 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 貫名信行: "アルツハイマ-病における異常蛋白質" 蛋白質核酸酵素. 34. 1725-1732 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 貫名信行: "β Precursor Proteinの同定" 神経研究の進歩. 34. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 貫名信行: "タウ蛋白のアミロイドベ-タ蛋白" 日本老年医学会雑誌.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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