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髄鞘の形成と維持におけるCNP遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 01570443
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関新潟大学

研究代表者

栗原 正  新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50018800)

研究分担者 崎村 建司  新潟大学, 脳研究所, 助手 (40162325)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードCNP / 遺伝子 / 髄鞘
研究概要

2'、3'-環状ヌクレオチド3'-フォスフォジエステラ-ゼ(CNP)は中枢神経系のオリゴデンドログリア特異酵素として知られる。本年はマウスCNPのcDNA及び遺伝子DNAをクロ-ニングし、CNP遺伝子の構造を明らかにした。マウス脳cDNAライブラリ-から2374bpのマウスCNPcDNAを得た。cDNAから推定されるマウスCNPタンパクのアミノ酸残基数は400で、アミノ酸配列はウシとは83%ヒトとは85%のホモロジ-を示した。cDNAはHindIIIで3つに切断し、マウスCNP遺伝子を解析するためのプロ-ブとして用いた。マウス遺伝子ライブラリ-から9個の独立クロ-ンが得られ、そのうち少なくとも7個が同一遺伝子に由来すると考えられた。7個のうち3つのcDNAプロ-ブのいずれとも反応する2個のクロ-ン(クロ-ン071及び201)を選びさらに解析を進めた。その結果、マウスCNP遺伝子の全長は約6kbpで、2つのイントロンにより3つのエクソンに分断されていることが判明した。翻訳開始点から約430bp上流にTATAボックスのコンセンサス配列(TATATAA)が見出され、プライマ-伸長法及びSIヌクレア-ゼ法で転写開始点はTATATAAから27bp下流のヌクレオチド-398であると結論された。サザンハイブリダイゼイションのバンドはすべてクロ-ンの071と201の断片に対応していて、マウスCNP遺伝子はハプロイドあたり1個と結論された。以上のようにCNP遺伝子の構造が明らかになった。本研究はCNP遺伝子の発現調節機構の解明に道を開くとともに、CNP遺伝子を用いて神経系における細胞特異的な遺伝子発現の研究に役立つものと期待される

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 栗原正: "Developmental expression of 2',3'-cyclic-nucleotide 3'-phosphodiesterase mRNA in brains of normal and quaking mice" Molecular Brain Research. 5. 247-250 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 栗原正: "マウス2'、3'-環状ヌクレオチド3'-フォスフォジエステラ-ゼのcDNA及び遺伝子クロ-ニング" 神経化学. 28. 108-109 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 桃生勝己: "Structure of mouse 2'、3'-cyclic-nucleoticle・3'-phosphodiesterase gene" Biochemical Biophysical Research Communications. 165. 1213-1220 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 栗原正: "Advances in Second Messenger and Phosphoprotein Research Volume24" Raven Press, (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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