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小児インスリン依存型糖尿病の発症機序に関する免疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570538
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

松田 博  愛媛大学, 医学部, 教授 (30035703)

研究分担者 戒能 幸一  愛媛大学, 医学部, 助手 (00204313)
後藤 義則  愛媛大学, 医学部付属病院, 講師 (10162166)
貴田 嘉一  愛媛大学, 医学部, 助教授 (80093409)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードIDDM / ICSA / HLA / NOD Mouse / BB Rat / Immunomodulator / Autoantibody
研究概要

〔実験的研究〕インスリン依存型糖尿病(IDDM)における膵ラ氏島障害に対する液性免疫の関与をIDDMのモデル動物であるNODマウスで検討した。膵ラ氏島に対する液性免疫であるICSAはほとんどすべてのNODマウスで2〜4週齢に出現し、糖尿病を発症したNODマウスではそのままICSAが持続するが糖尿病を発症しなかったNODマウスでは30〜40週齢時にICSAが消失することが示された。又糖尿病を発症したNODマウスでは補体が著明に低下していることが示された。さらにin vitroでNODマウスのICSAがICRマウスの膵B細胞に対して細胞障害性を示すことも示され、これらの知見より液性免疫がIDDMの発症に関与する可能性が示唆された。
IDDMの免疫療法の可能性をIDDMのモデル動物であるBBラットで検討した。Lentinus edodes属の多糖類であるβ-1、3D-glucanを生後4週齢時よりBBラットに投与すると顕性糖尿病の出現率が43.3%((13)/(30))から6.7%(2/(30))に、さらにinsulitisの出現率が76.5%((13)/(17))から20.8%(5/(24))にそれぞれ減少することが示され、サイクロヌポリンよりもはるかに生体毒性の低いimmuno-modulatorによるIDDMの免疫療法の可能性が示唆された。
〔臨床的研究〕免疫療法を適応する可能性のあるIDDM患者の免疫学的背影をHLA型と自己免疫反応とから検討した。自己免疫反応の高いIDDM患者ではHLA-DRw9の抗原頻度が高く(RR=4.02、P<0.02)、自己免疫反応の低いIDDM患者ではHLA-DR4の抗原頻度が高い(RR=3.95、P<0.001)ことが示され、HLA型と自己免疫反応よりIDDMの免疫療法の適応が決め得る可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kida K et al: "Immunogenetic heterogeneity in Type l(insulin-dependent)diabetes among Japanese-HLA antigens and organ-specific autoantibodies" Diabetologia. 32. 34-39 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Kida K et al: "Prevention of diabetes and insulitis by β-1、3 D-glucan in BB rats" Diabetologia.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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