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アトピ-性皮膚炎発症におけるFcεレセプタ-陽性細胞の役割

研究課題

研究課題/領域番号 01570562
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

滝川 雅浩  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (80115873)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアトピ-性皮膚炎 / Fcεレセプタ-
研究概要

1.末梢血中Fcεレセプタ-陽性細胞数の測定と同定:アトピ-性皮膚炎(AD)、アトピ-素因のない湿疹患者(ED)、健常人の末梢血単核球をFicoll-Hypagueにより単離する。FITC標識H107(モノクロ-ナル抗Fcεレセプタ-抗体)およびPhycoerythrin(PE)標識モノクロ-ナル抗T、B、単球血清(Leuシリ-ズ)を用いて、二重染色しFACScanで陽性細胞のsubset同定と数の測定を行った。重症、中等症ADでは、Fcεレセプタ-(R)陽性細胞は6%前後で、軽症AD、ED、健常人の約2%に比べて有意に増加していた。いづれのグル-プでも陽性細胞はB細胞であったが、重症、中等症ADに限って陽性細胞の約10%がT細胞および単球であった。また、FcεR陽性T細胞の表面形質を検討したところ、CD8陽性細胞の方が、CD4陽性細胞より有意に多かった。これらの結果より、AD皮疹の程度と末梢FcεR陽性細胞の割合は正に相関していると言える。
2.皮疹におけるFcε陽性細胞の動態:ADおよびED患者から得た生検皮疹におけるFcε陽性細胞をH107とモノクロ-ナル抗T、B、単球血清を用いた蛍光抗体二重染色法により、クリオスタットで薄切した切片中で同定し、陽性細胞の浸潤を調べた。AD皮疹のみにFcεR陽性細胞がみられ、急性増悪部では浸潤細胞の約4%、また、慢性苔癬化部では、その%が陽性細胞であった。FcεR陽性細胞の約半数はT細胞で、B細胞はみられなかった。これらのT細胞はCD8優位であった。以上1、2の結果より、AD皮疹形成に、FcεR陽性細胞が何らかの形で関与しており、それが末梢血中の割合として反映される可能性が示唆された。CD8を表出するFcεR陽性T細胞は、皮疹の増悪に関わっていると思われた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masahiro Takigawa: "Fcε Reseptor II/CD23 positive lymphocytes in Atopic Dermatitis" Journal of Allergy and Clinicol Immunology. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Taiko Sakamoto: "Fcε Reseptor II/CD23 positive lymphocytes in Atopic Dermatitis" Journal of Investigative Dermatology. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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