研究課題/領域番号 |
01570563
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
上原 正巳 (上原 正己) 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (70026871)
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研究分担者 |
佐々木 一夫 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90196155)
杉浦 久嗣 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (00162868)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アトピ-性皮膚炎 / 気道アトピ- / 環境抗原 / 食物抗原 / I型アレルギ- / IV型アレルギ- / 抗原分析 / 食物アレルギ- / 納豆IV型アレルギ- / 貼布試験 / リンパ球幼若化試験 / ヒト皮垢I型アレルギ- / ヒト皮垢IV型アレルギ- |
研究概要 |
アトピ-性皮膚炎の主要な環境抗原(ヒト皮垢、ダニ)および食物抗原(卵、大豆など)を用いて、本症患者におけるI型アレルギ-反応およびIV型アレルギ-反応の頻度を調べた。I型アレルギ-を皮膚テストとRASTで調べてみると、本症患者においては、建々の環境抗原あるいは食物抗原に対するI型アレルギ-がしばしば認められた。I型アレルギ-陽性例の大多数は気道アトピ-素因保有例(患者本人あるいは家族に気道アトピ-歴が認められる症例)であった。これに対し、I型アレルギ-陰性例の大多数は気道アトピ-素因非保有例であった。したがって、本症患者にしばしば見られるI型アレルギ-は本症の待微ではなく、本症にしばしば合併する気道アトピ-の特微であることが明らかである。 環境抗原および食物抗原に対するIV型アレルギ-は貼布試験およびリンパ球幼若化試験で調べたが、これらの抗原に対するIV型アレルギ-も本症患者でしばしば出現した。しかし、I型アレルギ-とは異なり、IV型アレルギ-は気道アトピ-素因保有とは無関係に出現した。 環境抗原と食物抗原の抗原分析を高速液体ゲルクロマトグラフィ-で行ない、アトピ-性皮膚炎の各症例において、I型アレルギ-の抗原分画とIV型アレルギ-の抗原分画が同一であるか否かを検討したところ、本症患者の半数以上においてI型アレルギ-の抗原分画とIV型アレルギ-の抗原分画が異なっていた。 食物抗原のうちで貼布試験陽性率が最も高いものは納豆であった。その貼布試験陽性部の免疫組織学的所見はIV型アレルギ-の特微に一致した。
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