研究課題/領域番号 |
01570568
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
高安 進 大分医科大学, 医学部, 教授 (20028468)
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研究分担者 |
板見 智 大分医科大学, 医学部, 講師 (30136791)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 5α-レダクタ-ゼ / ジャコウ腺 |
研究概要 |
ジャコウ腺の可溶性分画に存在する5α-レダクタ-ゼを精製する目的で、以下の実験を行なった。比活性を高くすることと、可溶性分画に共存し高い活性を示す3α-hydroxysteroid oxidoreductase(3α-HSOR)と分離することを目標とした。精製方法について次のような検討を行なった。1)硫アン分画では20〜40%飽和で最も高い活性が得られた。比活性は4〜5倍上昇し、全活性の60〜70%が含まれた。しかし、3α-HSOR活性とはほとんど分離できなかった。2)Sephadex G-150カラムでは5α-レダクタ-ゼ活性は大部分void volumeに含まれ、一部は分子量4万付近にも認められた。比活性の上昇は約3倍であった。3α-HSOR活性は約1/5に減少した。3)そこで、20〜40%飽和硫アン分画をG-150カラムで濾過したところvoid fractionに約20倍高い5α-レダクタ-ゼ活性が得られた。 しかし、これでは精製不十分であるので、これと組合せて用いる方法としてセルロ-スイオン交換体について検討中である。まず、pH6.5、10mMのクエン酸バッファ-中でホモジナイズして得た可溶性分画をDE-52カラムに通したところ、大部分の活性は素通りし、比活性の上昇もみられなかった。そこで、現在、バッファ-のpHを5.0から8.5まで色々に変え、バッチ法によりCM52、DE52で処理して5α-レダクタ-ゼが吸着されるか否か検索している。おそらくpH5.0、10mM酢酸バッファ-を用いるとCM52に完全に吸着され、pH7-7.5、10mM Tris-HC1バッファ-ではDE52に3α-HSORは吸着されるが、5α-レダクタ-ゼは吸着されないという結果が得られている。
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