• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

薬物耐性および逆耐性現象とプリン、ベンゾジアゼ ピン、GABA性機能について

研究課題

研究課題/領域番号 01570608
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関山口大学

研究代表者

水木 泰  山口大学, 医学部, 助教授 (00080721)

研究分担者 山田 通夫  山口大学, 医学部, 教授 (00034942)
牛島 逸子  山口大学, 医学部, 助手 (30168679)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード薬物耐性 / 逆耐性現象 / Apomorphine / Methamphetamine / Haloperidol / Adenosine / Benzodiazepine / GABA / 薬物耐性現象
研究概要

薬物の反復投与により、その薬物に対する反応性の低下(耐性現象)及び薬物反応性の増強(逆耐性現象)を生ずる場合がある。Dopamine(DA)拮抗剤の反復投与により前者、その興奮剤の反復投与により後者を生ずる。DA拮抗剤のhaloperidol(Halo)の反復投与からの離脱による痙攣誘発準備性の形成時に、痙攣発現機序の異なる誘発剤を投与した場合、benzodiazepine(BDZ)拮抗剤のβーDMCM(inverse agonist)およびadenosine拮抗剤のcaffeineによる痙攣の闘値が低下したが、GABAa拮抗剤による痙攣には影響しなかった。このβーDMCMによる痙攣闘値の低下はBDZ興奮剤のdiazepam、拮抗剤のRo15ー1788(partial agonist)によって対照群のレベルまでに回復した。この場合、Ro15ー1788はBDZの興奮剤、βーDMCMは拮抗剤として作用した。Halo離脱によるβーDMCM痙攣闘値低下に関して、BDZ系機構はDA性神経と直接相互作用するが、GABA性神経は直接関与しない。Halo反復投与によってHaloカタレプシ-反応は抑制され、後シナプスのDA Dー2受容体の感受性が亢進し、中枢の抑制性機構(プリン,DBZ,GABA性機構)はHaloに対する耐性現象に対して恒常性を維持する方向に作用した。この場合、Ro15ー1788はBDZの拮抗剤、βーDMCMは興奮剤として作用した。DA興奮剤のapomorphine(Apo)反復投与からの離脱により、大量のApoによって生ずる常同行動に対して、sniffingは増強(逆耐性)、licking,bitingは抑制(耐性)作用を示した。これらの現象に対して、抑制性機構、特にBDZ系は多様性の反応を呈し、行動発現部位あるいは発現経路が異なることが示唆された。Apoによるyawning反応、Haloカタレプシ-反応に対する実験結果から、Apo反復投与により前シナプスのDA受容体は抑制され、後シナプスのそれは変わからないが、Methamphetamine(MAP)では前シナプスのDー2受容体は興奮、後シナプスのそれは抑制された。したがって、遊離促進剤のMAPと直接受容体に作用するApoの異なる点である。

報告書

(3件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 稲野 秀、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Caffeine痙攣に対するbenzodiazepine,GABAおよびNMDA系薬物の影響" 日本神経精神薬理学会誌に投稿予定.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 関本 正規、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Haloperidolの反復投与によって生じる痙攣いき値低下に対する中枢の抑制性機構の関与について" 日本神経精神薬理学会誌に投稿予定.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 浮田 孟、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Haloperidol反復投与による中枢ド-パミン性神経活動の変化と抑制性機構:カタレプシ-反応および常同行動を指標にして" 日本神経精神薬理学会誌に投稿予定.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 峰松 則夫、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Apomorphineの反復投与によって生ずる常同行動の抑制および増強作用と中枢の抑制性機構:Methamphetamineとの比較" 日本神経精神薬理学会誌に投稿予定.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 稲野 秀、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Caffeine痙攣に対するbenzodiazepine,GABAおよびNMDA系薬物の影響" 日本神経精神薬理学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 関本 正規、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Haloperidolの反復投与によって生じる痙攣いき値低下に対する中枢の抑制性機構の関与について" 日本神経精神薬理学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 浮田 孟、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Halooperidol反復投与による中枢ド-パミン性神経活動の変化と抑制性機構:カタレプシ-反応および常同行動を指標にして" 日本神経精神薬理学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 峰松 則夫、牛島 逸子、水木 泰、山田 通夫: "Apomorphineの反復投与によって生ずる常同行動の抑制のおよび増強作用と中枢の抑制性機構:Methamphetamineとの比較" 日本神経精神薬理学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi