研究課題/領域番号 |
01570615
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
水野 鍾二 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90051408)
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研究分担者 |
上村 秀樹 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40203484)
堀 宏治 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90190222)
和田 孝雄 稲城市立病院, 内科, 副院長 (10090036)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 躁鬱病 / 概日リズム / コルチゾル / 血漿MHPG / 深部体温 / 時間生物学 / 直腸温 / autoregressive modelling |
研究概要 |
今年度は、まず第5回世果生物学的精神医学会において、炭酸リチウムおよびバルプロ酸ナトリウム併用で治療に成功した躁鬱の変化の激しいrapid cyclerにおいて、症状の安定に伴い血漿遊離MHPG値が低値になる事を報告した。また2〜3年にわたり定期的採血を行なった病者群(双極性感情障害者)および正常対象者群において、血漿コルチゾル値の変動を検討し、病者群では血漿コルチゾル値が低下し、変動率が大きい事を第14回日本生物学的精神医学会にて報告する。さらに血漿遊離および総MHPG値、血漿コルチゾル値と症状評価尺度得点値に対するそれぞれの相互寄与率を、自己回帰モデルにて解析しつつある。その結果は本研究成果報告書で報告する。 同時に、5名の病者について血漿遊離および総MHPG値、血漿コルチゾル値、深部体温の概日リズムの解析を行なった。その結果を井之頭病院研究紀要論文および第5回世界生物学的精神医学会において発表、表者における血漿遊離MHPG値の低下、および血漿コルチゾル値の概日リズムの位相前進を報告した。また一例ではあるが、同一患者で躁病相および鬱病相において、血漿総MHPG値、血漿コルチゾル値、深部体温の概日リズムの測定を行なう機会を得た。測定値を両病相間で比較し、躁病相において血漿総MHPG値が著しく高く、鬱病相において血漿コルチゾル値の位相前進がみられた事を、第44回日本自律神経学会にて発表した。なお本症例ではその後、寛解期において同様の測定を行なった。その結果をやはり本研究成果報告書にて報告する。
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