研究課題/領域番号 |
01570616
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
榎戸 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (70092765)
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研究分担者 |
北本 福美 金沢医科大学, 医学部, 助手 (00186272)
平口 真理 金沢医科大学, 医学部, 講師 (30064629)
玉井 顕 金沢医科大学, 医学部, 講師 (80148171)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | Broca失語 / 超皮質性運動失語 / 前ロ-ランド動脈 / ロ-ランド動脈 / 系列運動 / 文法障害 / タッピング / 起皮質性運動失語 |
研究概要 |
本研究でわれわれは前ロ-ランド動脈潅流領域の梗塞(前ロ-ランド群)の7例およびロ-ランド潅流領域の梗塞(ロ-ランド群)の3例を観察することができた.前ロ-ランド群は超皮質性運動失語あるいは失名辞失語を呈するのに対しロ-ランド群は軽症Broca失語を呈した.この両群は統辞を含む言語能力および片麻痺,失行,系列運動などの運動機能に関して比較検討された.現時点での結果は以下のように要約される. 【table】 前ロ-ランド群では言語と運動両面における臨床症状はロ-ランド群とは全く異なった特徴を示した.このような相違が生じた理由として両者の病巣分布の違いが多く関与すると考えられた.前ロ-ランド群は中心前回前半部およびF2,F3の後部が病変に含まれのに対しロ-ランド群は中心前回後半部と中心後回が侵させている.これらの結果はBroca失語でみられる構音面の異常には中心前回後半部より後方の病巣が必要であることを示唆している.これには前者の病巣がBrodmannのarea6とその前方に位置し,後者の病巣がBrodmannのarea4とその後方に位置するという病変分布の違いが最も関与すると推定された.
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