研究課題/領域番号 |
01570623
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
八木橋 操六 弘前大学, 医学部, 講師 (40111231)
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研究分担者 |
外崎 昭 山形大学, 医学部, 教授 (90004572)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 糖尿病 / ニュ-ロパチ- / 軸索萎縮 / ニュ-ロフィラメント |
研究概要 |
ヒト糖尿病性ニュ-ロパチ-の末梢神経病変では軸索変性が代表的とされる。ストレプトゾシン糖尿病ラットの末梢神経でも同様に有髄神経線維萎縮、軸索萎縮の変化を認める。軸索変性の土台とされる軸索萎縮がいかなる機構で生じてくるのかは明らかではない。そこで我々は、ストレプトゾシン糖尿病ラットを用い軸索萎縮の成り立ちについて検討した。特にニュ-ロフィラメント(以下NF)は軸索径を規定する骨格蛋白として重要であることから、軸索内NFの変化について検討を加えた。糖尿病ラットを28週間観察し、高血糖、神経の生化学的異常および神経伝導速度の異常を確認したのち、同ラットの末梢神経知覚神経系について体系的に形態学的検討を行った。三次元的変化として捉える目的から、知覚神経系のうち遠位部(腓腹神経)、中位部(坐骨神経)、および近位部(後根神経節)より各神経を採取し、光顕および電顕標本を作成した。光顕的に最も特徴的な変化は近位から遠位にかけての普遍的な有髄神経線維萎縮であった。電顕的形態計測から、線維萎縮は軸索萎縮によるもので、軸索萎縮は遠位になる程強かった。軸索内NF測定の結果、NFの数と軸索面積は強い相関関係を示し、糖尿病ラットでの軸索萎縮はNF減少によるものであることが判明した。NFの減少は遠位でとくに強く、腓腹神経では軸索面積から期待されるNFの数より約20%少なかった。このNF減少が糖尿病でみられる末端性軸索変性の土台にあるものと推定されるが、なぜNFの減少が起こるのかは現在のところ明らかではない。SDS電気泳動によるNF蛋白の検定でも、糖尿病ラット坐骨神経で有意のNF蛋白の減少をみている。脊髄知覚神経節細胞でのNF蛋白に関するmRNA発現量について現在検討中であり、神経節細胞RNA抽出の段階まで研究が進んでいる。CDNAプロ-ブを用いたハイブリダイゼイションも今後3ヵ月内に施行可能となっている。
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