研究課題/領域番号 |
01570635
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 浩淑 京都大学, 医学部, 助手 (60164331)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 甲状腺ホルモン / レセプタ-抗体 / c-erbA |
研究概要 |
癌原遺伝子c-erbAがT_3レセプタ-(NT_3R)をコ-ドしいることから、合成c-erbAペプチドをもとにNT_3Rを特異的に認識するポリクロ-ナル抗体を作成した。この抗体は、(1)臓器差、種族差なくNT_3Rを免疫沈降し、T_3とNT_3Rの結合を阻害し、(2)NT_3R以外のT_3結合蛋白とは反応せず、(3)c-erbAα_1及びβのin vitro転写翻訳産物を免疫沈降した。本抗体を用いてラット諸臓器のNT_3R蛋白の分布を、免疫組織染色法(蛍光抗体間接法)で検討し以下の成績を得た。(1)抗体によって特異的に染色されるNT_3R蛋白は、種々の臓器において細胞核に限局して存在した。(2)大脳皮質のニュ-ロン細胞、小脳の顆粒層神経細胞、下垂体前葉細胞、甲状腺瀘胞細胞で特に核の染色性が強陽性であった。一方肝、精巣、脾は核の染色度は弱かった。この結果は、ノザン分析で求められた各臓器のc-erbAα_1及びβ-mRNA量とほぼ平行すると考えられた。(3)NT_3R分布は臓器により一様ではなく、腎では糸球体、遠位尿細管細胞が、また精巣では精母細胞、精子頭部に限局して検出された。従ってこれらの臓器におけるT_3作用に関しては、更に細かい検討が必要である。ポリクロ-ナル抗体の作成に用いたc-erbAペプチドを使ってマウスに免疫し、モノクロ-ナル抗体の作成を行って、三種類のクロ-ンを確立した。またc-erbAα_1、α_2、βに特異的なペプチドを合成し、α_2に対し特異的なポリクロ-ナル抗体を、βに対するモノクロ-ナル抗体を作成出来た。α_1に対するモノクロ-ナル抗体は、現在クロ-ニング中である。以上よりc-erbAα_1+β共通抗体、β特異抗体、α_2特異抗体が得られたことになり、免疫組織化学的検討の他、ウエスタンブロッティング法、サンドイッチ法による定量的検討を開始している。
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