研究課題/領域番号 |
01570637
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山岡 完次 大阪大学, 医学部, 助手 (60144490)
|
研究分担者 |
大薗 恵一 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
黒瀬 裕史 大阪大学, 医学部, 助手 (60192043)
里村 憲一 大阪大学, 医学部, 助手 (60178796)
清野 佳紀 大阪大学, 医学部, 助教授 (80028620)
|
研究期間 (年度) |
1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 低リンクル病 / 低リンマウス / ビタミンD / 受容体 / モノクロ-ナル抗体 / cDNA |
研究概要 |
低リン血症性ビタミンD抵抗性クル病は、ビタミンD抵抗性クル病の代表的な疾患の1つである。本疾患の動物モデルであるXLHマウスを用いて、ビタミンD(1,25(OH)_2D_3)受容体(VDR)の異常の有無について検討した。 1.XLHマウスの腸管VDRの濃度は、正常マウスと差がないことをすでに報告したが、今回、VDRに対するモノクロナ-ル抗体を用いてSDSーPAGE上の分子量を検討した。その結果、XLHマウス腸管および腎VDRは、正常マウス腸管および腎のVDRと差がないことが明白になった。 2.次に、VDRmRNAの大きさおよび量をcDNAプロ-ブを用いてNothern blotおよびdot blot法にて検討したところ、XLHマウスの腸管VDRmRNAの量および大きさは、正常マウスのVDRmRNAと差がないことが明らかになった。 以上の結果からでは、ビタミンD抵抗性の原因が不明であるため、次に、ビタミンD投与後のVDRmRNA量の変動を検討した。正常マウスでは、1,25(OH)_2D_3投与後12〜24時間後に腸管VDRmRNA量の増加が認められた。しかしながら、XLHマウスでは、1,25(OH)_2D_3投与後のVDRmRNAのup regulationは、認められなかった。このことから、ビタミンD抵抗性の原因の1つとして、XLHマウスにおいては、VDRの代謝調節機構に障害があることが推察された。 XLHマウスに高リン食を与え、血清リン濃度を上昇させると、核内への1,25(OH)_2D_3取り込み障害が改善するとの著者らの報告があることから、高リン食を与えた上で、XLHマウスの腸管VDRmRNAの変動を検討する予定である。
|