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B19パルボウイルス(ヒトDNAウイルス)による造血障害の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 01570672
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京大学

研究代表者

小澤 敬也  東京大学, 医科学研究所, 講師 (30137707)

研究分担者 東條 有伸  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00211681)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードB19パルボウイルス / 造血障害 / ウイルス非構造蛋白 / JK-1細胞 / 組織特異性 / 細胞障害作用
研究概要

B19パルボウイルスは、溶血性貧血の患者に感染して急性の骨髄抑制(acute aplastic crisis)を起こすだけでなく、免疫能の低下した患者では慢性骨髄不全を引き起こすことが明らかとなり注目されている。我々は、このB19ウイルスの遺伝子産物のうち、ウイルス非構造(NS)蛋白が細胞障害の原因であることを既に明らかにしているが、本研究ではさらに、このNS蛋白発現プラスミドのミュ-タントを多数構築し、DNAトランスフェクションにより細胞内へ導入し、各プラスミドの細胞障害作用の有無を調べた。その結果、NS蛋白のC末端が20%除去された程度では細胞障害作用に影響がなく、40%除去するとその作用を失ったことから、NS蛋白の活性ドメインの部位が限定されてきた。また、NS蛋白発現誘導実験に関しては、当初メタロチオネイン・プロモ-タ-を用いたプラスミドの構築を行ったが、誘導物質により細胞障害が惹起されるような細胞クロ-ンは得られなかった。そこで次に、顆粒球コロニ-刺激因子(G-CSF)のプロモ-タ-と誘導物質としてインタ-ロイキン1(IL-1)を用いた同様の実験を行っている。第3に、B19ウイルスのinvitroでの増殖を支持する株化培養細胞はこれまで知られていなかったが、今回、赤血球系への分化傾向の強いJK-1という赤芽球系細胞株を用いると、B19ウイルスの複製が起こることを明らかにした。このJK-1細胞は、B19ウイルスの細胞特異性や細胞障害作用の遺伝子解析を進めていく上で極めて有用と考えられ、この細胞におけるB19ウィルスの増殖動態に関する詳細な検討を行った。以上、B19ウイルスによる造血障害の研究は、多少の計画変更はあったものの、着実な進展がみられた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takeshi Takahashi: "Susceptibility of human erythropoietic cells to B19 parvovirus in vitro increases with differentiation." Blood. 75. inpress (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Takahashi: "B19 parvovirus replicates in erythroid leukemia cells in vitro." J.Infect.Dis.160. 548-549 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Kenzaburo Tani: "A Stu I polymorphism in the human granulocyte colony-stimulating factor gene." Nucl.Acid Res.17. 17 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Akira Okano: "In vitro expansion of the murine pluripotent hemopoietic stem cell population in response to interleukin 3 and interleukin 6.Application to bone marrow transplantation." Transplant.48. 495-498 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Terumasa Tsuchiya: "Multi-copy introduction and high-level expression of interleukin-3genes by retroviral vector superinfection" Biochem.Biophys.Res.Commun.158. 576-583 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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