研究課題/領域番号 |
01570675
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮川 清 (1990-1991) 東京大学, 医学部(病), 助手 (40200133)
宮園 浩平 (1989) 東京大学, 医学部(病)・第三内科, 助手 (90209908)
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研究分担者 |
杉本 耕一 東京大学, 医学部(医), 医院
豊島 秀男 東京大学, 医学部(医), 助手 (20197966)
千葉 滋 東京大学, 医学部(病), 医員
平井 久丸 東京大学, 医学部(医), 講師 (90181130)
石川 冬木 東京大学, 医学部・第三内科, 助手 (30184493)
細井 孝行 東京大学, 医学部(病)・第三内科, 医員
宮川 清 東京大学, 医学部(病)・第三内科, 医員
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | GMーCSF / ILー3 / 分泌性受容体 / コロニ-刺激因子 / 分泌型受容体 / 造血因子 / インタ-ロイキン3 / 受容体 / GM-CSF |
研究概要 |
ヒトGMーCSF,ILー3は広範な血液細胞表面に作用し、その分化増殖を司る成長因子である。これらコロニ-刺激因子の生理活性が極めて興味深いにもかかわらず、その細胞内シグナル伝達機構は未だ殆ど明らかにされていない。我々は本研究計画において、既にヒトGMーCSF及びILー3の高親和性受容体が互いにそのリガシドによって競合阻害を受けることを明らかにした。 本年度、我々は低親和性GMーCSF受容体が血液細胞のみでなくヒト絨毛癌細胞株表面にも発現していることを確認した。しかもこの細胞株においてはGMーCSF刺激によってゴナドトロピン分泌が促進された。従って低親和性受容体のみでも何等かの細胞内シグナル伝達は可能であることが明らかとなった。 近年多くのリンフォカインにおいて分泌型受容体の存在が確認される様になった。これら分泌型受容体はリガンドに対する競合阻害作用など生理活性の調整に重要な役割を果たしていることが予想されている。今回我々は、上記のヒト絨毛癌細胞株培養上清中に分泌型GMーCSF受容体が存在することを確認した。放射標識したヒトGMーCSFをヒト絨毛癌細胞株(JEGー3)の培養上清と混和することにより、分子量約62KDaのGMーCSF結合蛋白質が存在することが明らかとなった。この結合は非標識GMーCSFを過剰量加えることにより阻害されたので特異的な反応と思われた。なおこの分泌型受容体は血液細胞株の培養上清中には確認し得なかった。今後、分泌型GMーCSF受容体の構造及びその生体内での役割をさらに明かにする予定である。
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