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クロ-ンレベルからみた拒絶反応におけるeffectorメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570710
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

白倉 良太  大阪大学, 医学部, 助教授 (00116047)

研究分担者 伊藤 寿記 (伊藤 寿紀)  大阪大学, 医学部, 助手 (20231152)
中田 精三  大阪大学, 医学部, 助手 (50116068)
福嶌 教偉  大阪大学, 医学部附属病院, 医員
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード急性拒絶反応 / 心移植 / グラフト浸潤細胞 / 限界稀釈法 / 細胞傷害性T前駆細胞頻度 / サプレッサ-・インデュ-サ-T細胞 / インタ-ワイキン2 / クロ-ニング / 心移殖 / インタ-ロイキニン / 細胞障害性T前駆細胞頻度 / インタ-ロイキン2
研究概要

本研究では、ドナ-抗原特異的な細胞傷害性T細胞(Tc:Cytotoxic T lymphocyte)の前駆細胞頻度[f(Tcp):Tc precursor frequency]を測定する限界稀釈法(LDA:Limiting Dilutior Assay)を用いて、移植前後のレシピエントの脾細胞ならびに急性拒絶反応時にグラフトへ浸潤する細胞(GICs:Graft infiltrating Cells)のf(Tcp)を測定し、さらにGICsのクロ-ニングにて得られた細胞を用いて急性拒絶反応の制御機構を解明することを目的とした。
ドナ-にBUFFALO(BUF)ラット(RTー1^b)を、レシピエントにWISTARFURTH(WFu)ラット(RTー1^u)を用いた腹部異所性心移植モデルでは、平均6.6±0.6日(n=8)で拒絶された。移植後5日目の脾T細胞のf(Tcp)は1/(195±123)と、対照脾T細胞の1/(2343±591)に比して約12倍のクロ-ンサイズの拡大をみた。しかしながら、グラフトが拒絶された感作脾T細胞のf(Tcp)は1/(696±243)と縮小傾向を示した。こうしたグラフト拒絶後のTcpのクロ-ンサイズの縮小傾向は、免疫抑制をしていないレシピエントにおいても、Tcによる無制限の免疫応答が起こらないような制御の機構が存在することを示唆している。
そこで移植後5日目のグラフトより得られたGICsーT細胞はドナ-抗原特異的にMLCを抑制(%suppression:73.3%)した。そこで同GICsをIL2とともにクロ-ニングすると、得られたクロ-ンはOX19^+,W3/25^+、OX8^-、OX22^+すなわちCD4^+、CD8^-、CD45R^+のT細胞クロ-ンであり、このクロ-ンはドナ-抗原に対して特異的に増殖し、MLCのドナ-抗原特異的な増殖応答を抑制(%suppression:92.5%)した。
移植後5日目の急性拒絶反応時のグラフトには、拒絶反応を促進させるTcのほかに、その無制限な増殖に対して抑制する方向に作用するT細胞が存在しており、急性拒絶反応の制御の一つの機構が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] T.Ito et.al: "Frequency of T cytotoxce cells correlates with the immune Atatus in organ allogroft recipients" Transplant.Proc.21. 3282-5 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊藤 寿記: "ラット心移植における細胞傷害性T細胞の解析 ー細胞傷害性T前駆細胞頻度からみた急性拒絶反応の制御機構ー" 大阪大学医学会雑誌. 42. 631-643 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊藤 寿記他6名: "ラット移植モデルにおける細胞傷害性T細胞の解析 ー2.限界希釈法によるラット細胞傷害性T前駆細胞頻度の測定ー" 日本移植学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Ito et al: "Frequency of T cytotoxic cells correlates with the immune status in organ allograft recipients." Transplant Proc. 21. 3282-5 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Ito: "Analysis of cytotoxic T cell in rat heart transplantation -Regulation mechanism of acute rejection estimated by frequency of cytotoxic T cell precursor-" Medical J. of Osaka Univ. 42. 631-40 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Ito et al: "Analysis of cytotoxic T cell in rat heart transplantation 2. -The measurement of cytotoxic T cell precursor frequency by limiting dilution assay." Jap. J. of Transplantation.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊藤 寿紀: "ラット心移殖における細胞傷害性T細胞の解析ー細胞傷害性T前駆細胞頻度からみた急性拒絶反応の制御機構ー" 大阪大学医学会雑誌. 42. 631-640 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 寿紀,他6名: "ラット移殖モデルにおける細胞傷害性T細胞の解析ー2.限界希釈法によるラット細胞傷害性T前駆細胞頻度の測定ー" 日本移殖学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ito: "Freguency of Tcylotoxic cells correlates with the immune status of organ allograft reirpients" Transplantation Proceediugs. 21. 3282-3285 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤寿記: "急性拒絶反応時のラット脾臓より得られたサプレッサ-T細胞クロ-ンの性状について" 移植.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2017-03-24  

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