• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

外科侵襲時における微量元素動態

研究課題

研究課題/領域番号 01570711
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

高木 洋治  大阪大学, 医学部, 助教授 (40154760)

研究分担者 根津 理一郎  大阪大学, 医学部, 助手 (70228287)
岡田 正  大阪大学, 医学部, 教授 (40028569)
井村 賢治  大阪大学, 医学部, 助手 (30176507)
鎌田 振吉  大阪大学, 医学部, 助手 (40161202)
研究期間 (年度) 1989 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード微量元素 / クロ-ン病 / 活動期(侵襲時) / 寛解期(非侵襲時) / 栄養治療 / 侵襲 / 静脈栄養
研究概要

本年度はクロ-ン病患者を対象に栄養治療前の活動期(侵襲時)と栄養治療後の寛解期(非侵襲時)とにおける微量元素(鉄・亜鉛・銅)動態を検討した。活動期症例21例に対し静脈栄養TPN(12例),成分栄養ED(6例),低残漬食LRD(3例)により寛解導入がなされた。血漿Fe,Zn値は活動期では健常域を下回るものが多く,寛解導入時に有意の上昇がみられたが、なお健常域を下回る症例がFe 9例,Zn 12例にみられた。一方,血漿Ca値は活動期では健常域を上回るものが半数にみられたが,寛解導入時には有意の低下を示した。血中Hb<12g/dl,MCH<28pgの症例8例に対し、Fe製剤60〜100mg/pを投与したが,血漿Feは1例を除き低値のままで推移した。またFe投与を要した症例は狭常を有する5例では全例必要とし、狭溶の無い症例では15例中3例であった.また、鉄剤補給例の寛解率は非補給例に比べて有意の低値であった(79.1±16.3%対94.2±62%,P<0.05).
亜鉛は活動期では血漿亜鉛値は低下を示す症例が多く,寛解導入期には有意の上昇がみられたが,なお健常人値を下回る症例が多く,長期経過において21例中11例に亜鉛(46〜68mg/p)の補給が必要であった.またLRDで治療中、寛解期に亜鉛欠乏症(皮診,血清アルカリフォスファ-ゼ値低下)を呈した症例が1例みられた。
銅は活動期には血清銅値は健常人値を上回る症例が多く,寛解導入期には有意の低下がみられたが,なお健常人値より高値を示す症例がみられた。また、観察期間における血清銅値とセルロプラスミン値上との間には有意の正相関がみられた。
以上,クロ-ン病の活動期(侵襲時)には鉄、亜鉛、銅の異常を示す症例がみられ、寛解導入期には改善がみられるが、なお異常を示す症例もなく、栄養管理中これらの微量元素の動態に注意が必要である。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 根津 理一郎,高木 洋治,岡田 正: "クロ-ン病に対する経腸栄養施行時の微量元素の動態の検討" 日本消化器外剥学会雑誌. 25. 682 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 根津 理一郎,他.: "侵襲と亜鉛" JJPEN. 12. 477-450 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] A.Okada,et.al: "Zinc:The role and it's implication in climical surgery" Trace Elements in Clinical medicine ed.by H.Tomita,SpringーVerlag,Tokyo. 193-199 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 根津理一郎: "侵襲と必須微量元素" JJPEN. 12(4). (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi