研究課題/領域番号 |
01570746
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
吉野 邦英 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10134678)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 遊離空腸移植 / 微小血管吻合 / 遊離組織移植 / 食道再建 / レ-ザ-ドップラ- / 遊離皮弁 / 口腔再建 / 遊離筋皮弁 / 血管柄付骨移植 / レ-ザ-ドップラ-血流計 / 下咽頭癌 / 頸部食道癌 / 遊離腸管移植 / 微小血管吻合法 / 組織酸素分圧 |
研究概要 |
下咽頭食道重複癌や、胃切後食道癌、一次再建に失敗した食道の二次再建などは、これまで結腸による再建にほとんど限られ、結腸に病変をもつものや腹部手術の既往例で癒着の高度なものは再建がきわめて困難であった。微小血管吻合術の進歩とともに遊離腸管移植が安全に行われるようになり、再建は新たな時代に入ったと思われる。これまで下咽頭頚部食道を遊離腸管で再建することは技術的にもほぼ確立され、当施設でも多くの症例を経験した。しかし、先に述べたような長い距離を遊離腸管で再建するには2カ所の血管吻合が必要となるかといった問題や、腸管の虚血時間の限界、腸管の食物輸送器官としての運動能など多くの解決しなければならない問題がある。これらはモデル実験で技術的に十分可能と思われた。臨床例の到来を3年間待ったが、機会がなかった。しかし、一般的な遊離空腸移植症例は50例を越え確立された術式と認められるに至った。安全性のみならず、術後の嚥下機能に関しても十分に検討を行い、学会発表、学会誌発表を行った。遊離空腸植移による下咽頭および食道再建法は、生体に対する侵襲が少なく安全に実施できるだけでなく、胃や結腸といった、重要臓器を犠牲にしないため、術後の機能面からも大変優れた術式との結論に達した。また遊離組織移植として、遊離皮弁を用いた口腔再建も同様に試み30例以上を実施した。これらの術後のモニタ-としてレ-ザ-血流計を用いたが、非侵襲的できわめて有用であった。術後の嚥下機能に関する検討も多く行い、学会発表、学会誌発表を行った。以上の遊離組織移植の臨床における手術をビデオに記録し、学会発表を繰り返しただけでなく、多くの臨床家の賛同を得られほかの施設で実際に試みられていることは喜ばしいことである。
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