研究課題/領域番号 |
01570754
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
真辺 忠夫 (1991) 京都大学, 医学部, 講師 (80127141)
馬場 信雄 (1989-1990) 京都大学, 医学部, 助手 (10208712)
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研究分担者 |
戸部 隆吉 京都大学, 医学部, 教授 (70025641)
大塩 学而 京都大学, 医学部, 助手 (80131100)
真辺 忠夫 京都大学, 医学部, 講師 (80127141)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | CCKーAntagonist / CRー1505 / 膵癌 / ハムスタ- / ヒト膵癌 / CCKーreceptor antagonist / CR1505 / 実験膵癌 / BHP / CCK-Antagonist / CCK8 / 膵栄養効果 / Syrian golden hamster |
研究概要 |
CCKーAntagonistの膵癌に対する抑制作用について検討するために以下の実験を行った。1.ハムスタ-を用いて、ニトロソ化合物による膵癌を作成したのち、膵癌を同種ハムスタ-の皮下に移植し、移植膵癌に対するCRー1505の効果を観察する。2.ヒト膵癌に対するCRー1505の効果を検討するために、手術時に採取して作成したヌ-ドマウス可移植ヒト膵癌株を用い、培養系にCRー1505を添加した時の影響を観察する。〔ハムスタ-膵癌実験〕シリアンゴ-ルデンハムスタ-にdiーisopropanol nitrosamine(DIPN)500mg/kg週1回24週に至り投与し、膵癌を作成したのち、膵管癌を摘出し、同種ハムスタ-の大腿部皮下に移植した。移植ハムスタ-をCRー1505を投与したCR群と生食投与の対照群に分け、移植膵癌の増殖に対する効果を経時的に観察した。その結果、CR群では対照群に較べ腫瘍の増殖(重量増加)は有意差を持って抑制されたが、腫瘍の単位重量あたりの蛋白量、DNA量には明らかな差はみられなかった。〔ヒトの膵癌実験〕ヒト膵癌をヌ-ドマウスに移植した膵癌株を摘出し、細胞浮遊液を作成し、培養し、CRー1505のDNA、RNA、蛋白合成能に及ぼす影響について検討した。その結果、CRー1505の濃度依存的にDNA、RNA、蛋白合成は抑制された。その際のDNAの50%抑制濃度はCRー1505 182±60μMであった。以上の結果はCCK AntagonistであるCRー1505がin‐vivo in‐vitro両系において膵癌の発生、増殖を抑制しうることから、膵癌がCCK依存性であるとともに、膵癌に対してCCKーantagonistが有効な治療薬となりうる可能性を示唆するものと考えられた。
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