研究課題/領域番号 |
01570805
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
下山 一郎 浜松医科大学, 医学部, 講師 (60115483)
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研究分担者 |
森田 之大 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80034164)
植村 研一 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60009561)
藤井 正子 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00010033)
忍頂寺 紀彰 浜松医科大学, 医学部, 講師 (40115499)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | 運動マヒ / チトクロ-ムオキシダ-ゼ組織化学法 / デオキングルコ-ス ^<14>DーDEOXYGLUCOSE / WGAーHRP / 機能回復 / 猫 / 錐体路 / 前根 / 後根 / 成猫 / 2ーDG / オ-トラジオグラフィ- / 運動麻痺 / 延髄錐体路 / 錐体路除去 |
研究概要 |
運動機能回復に重要な部位を同定することを目的とし、初年度、ネコの延髄錐体路切断による運動麻痺モデルを作製し、行動観察とチトクロ-ムオキシダ-ゼ組織化学法(WongーRiley,1976年)による代謝活性を急性期4匹、慢性期2匹で観察した。次年度、急性期4匹に2ーDG法(Sokoloffら,1977年)で糖代謝率で検索した。最終年度、後根切断後に筋肉支配の末梢神経内にWGAーHRPを置いた急性期の2日後に2匹、一週後に5匹もちい、脊髄前根経由の筋肉関連部位を検索した。行動観察は1980年Gorskaの方法を改変した「エサ取り出し検査器」と自然行動を観察した。延髄錐体路切断一週後、対側前趾は屈曲優位伸展抑制となり、細かな運動の障害、歩行や体位にも影響が見られた。慢性期(7週)には筋ト-ヌスが弛緩性から緊張性となるも、これらの障害は持続した。後根切除一週以内は右前趾は自発的に殆ど動かさず、疼痛刺激にも反応せず、筋ト-ヌスも非常に低下し、深部腱反射は消失した。安静時患肢は不自然な屈曲位でも無無関心であった。しかし前庭脊髄反射は良く、急激な体位変化や歩行逃走時には良く動いていた。急性期慢性期を通じ「エサ取り出し検査器」は全く使用できかった。チトクロ-ムオキシダ-ゼ組織化学法で明らかな変化はなく、2ーDG法による糖代謝で障害同側の視床VPL核で低下が観察されたのみであった。WGAーHRP所見で左右両側の頸髄灰白質前角の大型細胞内/頸髄灰白質後角の小型細胞内/後索核/下オリ-ブ核/小脳核/前庭神経核/台形体/赤核/黒質/視床核/内包に結合が認められた。運動機能は著しく障害されてるのに左右/運動ー感覚の多重結合により統制されており、これらが機能回復に大きな役割を果たしていることが示唆された。
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