研究課題/領域番号 |
01570810
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学部, 助手 (00201046)
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研究分担者 |
森本 一良 大阪大学, 医学部, 講師 (50116117)
早川 徹 大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
加藤 天美 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 脳虚血 / 微小循環 / 赤血球 / 血小板 / 白血球 / 活性酸素 / 血漿 / 高血圧 / SHRSP |
研究概要 |
1.局所脳虚血における微小循環障害進行過程の解析 ラット中大脳動脈閉塞法あるいは砂ネズミ後交通動脈閉塞法による局所脳虚血モデルにおいて局所脳血流量を測定するとともに、蛍光標識血漿法により脳微小血管内の血漿潅流を観察した結果、局所血流量は血管閉塞直後から著明に低下するのにするのに対し、血漿潅流欠損はこれに大きく遅れて出現し、また虚血後数時間にわたり進行性に憎悪することが明かとなった。 2.脳微小循環障害に対する治療法の検討 上記のような進行性の微小血管内血漿潅流障害に対し、遺伝子組替え型ヒト組織性プラスミノ-ゲンアクチベ-タ-(rh-tPA)および遺伝子組替え型ヒト・ス-パ-オキサイドディスミュ-テイス(rh-SOD)を投与を試みた。その結果いずれの方法によっても微小循環障害の進行は有意に阻止されることがわかった。これは虚血部の微小血管では血小板や血管内皮細胞系の機能変化により血管内での血液凝固亢進が微小循環障害の進行に関与していること、またその一因として活性酸素種の発生が関与していることを示すものとして非常に重要な知見と思われる。本法は虚血性脳損傷治療法として臨床応用可能であると期待される。 3.高血圧症ラットにおける微小循環系の検討 脳卒中易発症性自然発症高血圧ラット(SHRSP)の微小血管長を計測した結果、大脳内のいくつかの部位で単位体積あたりの血管総長が減少していることが明かとかった。さらにこのようなラットにエラスタ-ゼを投与することにより、この変化が軽減することが示され、病態の解明ならびに治療への指針を得ることができた。
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