研究課題/領域番号 |
01570815
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
上田 伸 徳島大学, 医学部, 助教授 (10093840)
|
研究分担者 |
上田 博弓 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (00223454)
松本 圭蔵 徳島大学, 医学部, 教授 (90033050)
浅野 登 徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (20212483)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 脳虚血 / 脳波モニタリング / 頚動脈内膜剥離術 / 半球間電位脳波 / 変化率二次元脳電図 / cerebral ischemia / EEG monitoring / carotid endarterectomy / HPA-EEG |
研究概要 |
脳神経外科領域では、その術中に脳主幹動脈を一時的ないし永久的に遮断閉塞することがあり、その安全性の確保のために各種モニタが用いられている。我々は、内頚動脈閉塞症などの脳血管性病変に対する各種手術中に脳波モニタ(通常脳波、Power Array法、2次元脳電図、各種誘発反応)を行ってきたが、その術中変化を捉えることは必ずしも容易でない。血流遮断中の変化をより客観的にかつ簡便、確実に描出する連続脳波分析法をコンピュ-タ-システムを用いて開発した。記録方法は昨年度報告書を如く、通常脳波とHPAーEEGにてモニタリングを行い、術中の周波数帯域別の経時的脳波変化を観察した。その結果、脳血流の低下を示唆する異常脳波所見としてslow waveの出現ないし増加をみたものは36.4%あり、そのうち62.5%はαwaveの抑制がみられた。さてpower amplitudeの%表示では、増加・減少分を血流遮断前値との相対的な割合として表示するのであるが、比率としての表示としては、減少分が過小評価され適当でない。そこで、%表示を対数表示にすることにより増加・減少ともバランスのとれた表示法となった。また、amplitudeの変化がどの部位に強いのかを、二次元脳電図を応用した変化率二次元脳電図(Deviation Ratio Topography,DRーTopo)を用いてモニタリングを試みた。これは血流遮断前の基礎脳波の遮断後の脳波のamplitudeの変化を、各周波数帯域別にmappingし二次元表示することにより、脳波変化の局在を示すものである。対数表示したHPAーEEGと変化率二次元脳電図を、それぞれブラウン管の左側と右側に同時に併用表示することにより、客観的にまた視覚的により明瞭に表示できた。
|