研究課題/領域番号 |
01570818
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
藤本 清成 自治医科大学, 医学部, 講師 (70156909)
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研究分担者 |
増沢 紀男 自治医科大学, 医学部, 教授 (60049038)
山田 武 自治医科大学, 医学部, 講師 (80210459)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 脳血管攣縮 / Fura-2 / カルシウムイオン |
研究概要 |
平滑筋の収縮にはCaがメッセンジャ-として関与する事は疑いない。細胞内Ca^<2+>濃度が上昇するとCa^<2+>がカルモデュリンと結合、ミオシン軽鎮キナ-ゼ(MLCK)を活性化し、活性化MLCKがミオシンをリン酸化する。リン酸化ミオシンはアクチンと結合し、平滑筋収縮が惹起される。クモ膜下出血後に起こる脳血管攣縮はmultitactorialと考えられる。クモ膜下出血により起こる血管内皮障害や酸化ヘモグロビンによるendotheliom-derived relaxing factor(EDRF)の産生の低下もその原因の1つである。また平滑筋側からみると1つにはクモ膜下出血時、細胞膜のイノシト-ルリン酸代謝が亢進し、生産されたジアシルグリセロ-ルがC Kinaseを活性化し、平滑筋の持続的収縮(血管攣縮)が起こると考えられている。 我々は細胞内Ca測定装置CAF100を使用、fura-2にて血管平滑筋細胞内のCa濃度の測定を行っている。現在のところ、ラット大動脈を用い、高濃度K刺激時、また受容体刺激時の大動脈平滑筋の張力と細胞内Ca濃度変化の測定を行っている。EDRF惹起物質による内皮細胞存在下、非存在下の平滑筋の反応(張力、細胞内Ca濃度変化)の相違については検討を行う予定でいる。次いで正常大脳底動脈を用い同様の実験を行いさらに成犬でクモ膜下出血のtwo-hemorrhage modelを作製、正常脳血管と攣縮の発生した血管の薬物に対する反応性の相違について検討を行う。
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