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脳血管攣縮の実験的研究ー特にクモ膜下出血後の脳血流動態についてー

研究課題

研究課題/領域番号 01570823
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

太田 富雄  大阪医科大学, 医学部, 教授 (80025650)

研究分担者 永野 雄三  大阪医科大学, 医学部, 助手 (30208037)
山田 恭造  大阪医科大学, 医学部, 講師 (80200715)
三宅 裕治  大阪医科大学, 医学部, 講師 (50181996)
山本 正人  大阪医科大学, 医学部, 講師 (20158306)
志熊 道夫  大阪医科大学, 医学部, 講師 (90154195)
研究期間 (年度) 1989 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードクモ膜下出血 / 脳血管攣縮 / 脳血流量 / 大槽内自家血2回注入法 / 実験的クモ膜下出血
研究概要

臨床例においてクモ膜下出血(subarachnoid hemorrhage:SAH)直後からの脳血流動態を正確に評価する事は困難であるため、ラットの大槽内自家動脈血0.3ml注入によるSAHモデルを作製し、脳血流量(cerebral blood flow:CBF)、硬膜外圧(epidural pressure:EDP)、平均動脈血圧(mean arterial blood pressure:MABP)を連続測定し、出血直後から2時間後までの脳循環動態を検討した。同じ方法でSAHを作製してもSAH直後のCBFやEDPの変化は一様ではなく、3つのtypeに分類できた。また、脳底槽への血腫の拡大様式も脳血流動態で分類した3つのtype間で差異が認められた。これらの違いは、クモ膜下腔の形態学的個体差による注入血液分布の差異に依存しているものと推定された。以上よりSAH直後の脳血流動態は頭蓋内圧の変動に大きく左右されるため、特に重症SAH例では上昇した頭蓋内圧に対するすみやかな処置が重要であると思われる。
次に、臨床的に遅発性脳虚血症状をきたす脳血管攣縮は内膜肥厚や内弾性板の皺縮などの組織学的変化を伴っている。またSAH後の脳血管攣縮の程度はクモ膜下腔の血腫量に依存するため、動物モデルにおいてもできる限り多くの血液を注入する工夫がなされている。そこで、大槽内自家動脈血2回注入法をラットに応用することにより脳血管攣縮の作製を試みた。しかし、今回の方法ではラットの脳血管に内膜肥厚や内弾性板の皺縮などのvas-culopathyを示唆する組織学的な変化は得られなかった。血液の注入回数や注入総量を増やすなどの再検討も必要と考えられるが、現時点でラットを用いたSAHモデルは晩期脳血管攣縮を検討する上では限界があると考えられた。

報告書

(4件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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